手みやげのネタ帖

やさしい口当たりの『ピエール・エルメ・パリ』のフロランタン【手みやげのネタ帖】October 09, 2024

本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴい)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。

手渡すひと言「しっとり、さっくりの新たな食感」

やさしい口当たりの『ピエール・エルメ・パリ』のフロランタン【手みやげのネタ帖】

カリッカリの四角いクッキー生地に、ハチミツを絡めたカリッと香ばしいアーモンドがたっぷり。
そんなフロランタンが大好きだ。ところが、ピエール・エルメのフロランタンは、あれっ、カリカリしていないぞ。クッキー生地は薄くてサクサク。上にのっているオレンジコンフィとアーモンド、ハチミツ風味のヌガティーヌはしっとり食感。やさしい口当たりで、飲めちゃいそう。ま、そこまで柔らかくはないけれど……。やっぱり、エルメは伝統のフロランタンといえど、ひと味もふた味も違うんだな。スタイリッシュな細長い形もいい。個包装ではなく、ケースに収められていて、取り出しやすい。

そもそも、フロランタンの起源については諸説あり。フロランタンはフィレンツェ人という意味だそうで、ハチミツとアーモンドを使うことからイタリア伝来のお菓子という説もあるが、フランス菓子研究家の大森由紀子先生によれば、パリのフロランというパティシエが考案したお菓子で、その名をとってフロランタンと呼ばれるようになったそうだ。うーむ。どっち説でも、おいしいから気にしません。

「フロランタン」
約190g¥1,782 

ピエール・エルメ・パリ 青山

東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山 1F/2F ☎03-5485-7766 12:00〜19:00
オンラインショップhttps://www.pierreherme.co.jp/product/?sale_policy=2

『& Anne』

写真・文/P(ぴい)


ライター 渡辺 紀子

皆からの呼び名は、P(ぴい)。「食べるものなら、おいしくてもおいしくなくても愛おしい」を口上に、『&Premium』創刊時から食の連載「&food」を担当。

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