台湾小吃めぐり
疲れた体には、ピリッとさわやかな青唐辛子の漬物と鶏肉のスープを。【台北小吃めぐり】October 13, 2025
『雙月食品社 シュアンユエスーピンシャ』の「鶏スープ」。

夏バテで食欲が落ちていたり、疲れているときに飲みたくなるのが「剝皮辣椒」を使った鶏スープ。オーナーが母のスープを再現して始まった名店『雙月食品社』のものが格別絶品だ。剝皮辣椒とは名前の通り揚げた青唐辛子の皮を剥き、種を取って醤油砂糖で漬けたもの。これを鶏スープに合わせると、ピリッとさわやかな辛さに鶏の旨味が一体化して、癖になる味わいに。身の締まった鶏肉、たっぷりのキャベツ、クコの実、ショウガを入れて煮込み、最後に米酒で香りを加えて仕上げる。注文の際に米酒を入れない選択もできるので、妊婦や子どもにも安心だ。ご飯や麺、小皿料理とともにいただこう。食べ終わった頃には体がポカポカ温まっているのを感じられるはず。
雙月食品社 シュアンユエスーピンシャ
森林公園店/台北市大安區和平東路二段52號 ☎02−2737−5598 台湾各地に13店舗を展開。https://www.moonmoonfood.com/
※この記事は、No. 143 2025年11月号「&Taipei」に掲載されたものです。
台北在住ライター 近藤 弥生子

台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。