台湾スイーツ食べ比べ

サクッとホロッと! やみつきになる定番おやつのエッグロール。 【&Taipei 台湾スイーツ食べ比べ 】March 20, 2023

エッグロール
 「蛋捲(タンチュエン)」と呼ばれるエッグロール。薄い生地をくるりと筒状に巻いたもので、台湾や香港、シンガポールなど、中華圏では広く愛されているお菓子だ。原料は小麦粉と卵にバター、砂糖といったシンプルなものだが、食感や味わいは店によってそれぞれ異なる。スーパーなどでも購入できるが、最近は専門店も増えている。その一つが『海邊走走』で、従来のものとは異なり、厚みのあるタイプやクリームを入れたものが人気。さらに食のセレクトショップである『PEKOE』では小麦粉の代わりに米を用いた「米蛋捲」を開発するなど、バリエーションは広がっている。通常、エッグロールは生地がポロポロとこぼれ落ち、食べにくい印象があるが、この2軒のものはその心配が少なく、食べやすいのも特徴だ。
エッグロール<i>&Taipei 台湾スイーツ食べ比べ </i>

ピーナッツ餡入りや鉄観音茶味など種類が豊富。

 台北郊外の淡水に本店を構える『海邊走走』。エンジニアだったオーナーが自らの愛するエッグロールをより洗練したものにしたいと改良を重ねた。当初は「市集」と呼ばれる手作り市で販売していたが、口コミでおいしさが知られ、現在は各地に18店舗を構えるほどに成長した。今も昔も手作りにこだわり、種類が多いのも特色。雲林県北港産のピーナッツを用いたクリーム餡やカカオ含有量70%のチョコ餡入りのほか、ゴマ餡やナッツ餡もある。目玉は5倍の厚さに巻いた「激厚黄金蛋捲」で、独特な食感が楽しめる。また、生地に鉄観音茶の茶葉を練り込んだものも人気だ。台北市内では西門町店が種類豊富で、MRT中山駅にある店舗では一部をバラ売りにしている。いろいろと試してみたい。

海邊走走
ハイピエンゾウゾウ

台北市萬華區成都路39號(西門町店) ☎02−2331−1096 11:00~21:00(金土~21:30) 無休 ピーナッツ餡の「花生愛餡蛋捲」は8本入り270元。

海邊走走(ハイピエンゾウゾウ)
エッグロール<i>&Taipei 台湾スイーツ食べ比べ </i>

素材から長さまでこだわった米のエッグロール。

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 今年21周年を迎える人気ショップ『PEKOE』。ここではグルメ作家・葉怡蘭が厳選した食品や日用品を扱うほか、オリジナル商品の開発にも力を入れている。台湾の良質な食材を用いることをモットーとし、エッグロールは台中の農家から仕入れた原生種の秈米と、宜蘭産の平飼いの卵を使用。水やバター、防腐剤などは一切用いていない。台北郊外の坪林産の文山包種茶と、ベルガモットで燻したアールグレイの茶葉を練り込んだ2種類があり、いずれもほのかな茶の風味を楽しめる。開発の際には茶葉のひき具合や量を何度も調整し、ベストな食感や味わいを生み出したという。長さは8.5㎝と、通常のものの半分の大きさで食べやすいのが魅力。小麦粉アレルギーの方にもおすすめの一品。

PEKOE
ペコエ

台北市大安區敦化南路一段295巷7號(この番地から約10歩進み、右折) ☎02−2700−2602 11:00∼19:30 第2月休 10本入り160元。

PEKOE(ペコエ)

文/片倉真理 写真/片倉佳史
※この記事は、No. 112 2023年4月号「&Taipei」に掲載されたものです。


台北在住ライター・コーディネーター 片倉真理

1999年から台北に暮らす。台湾に関する書籍の執筆、製作のほか、雑誌のコーディネートなども手がける。台湾各地を隈なく歩き、料理やスイーツから文化、風俗、歴史まで幅広く取材。著書に『台湾探見』、共著に『台湾旅人地図帳』(共にウェッジ)、『食べる指差し会話帳』(情報センター出版局)など。

instagram.com/marikatakura

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