&EYES あの人が見つけたモノ、コト、ヒト。

母のぬくもりを感じる、ネパールの家庭菓子「マサララドゥ」。世界のお菓子と、そのレシピ vol.2。写真と文:鶴⾒昂 (パティシエ) #2June 11, 2025

ネパールのジュンチヤバリ茶園を訪れた時のこと。

園主に「ネパールのお菓⼦を習いたい」と伝えると、「じゃあ、お⺟さんに頼んでおくから、後⽇またいらっしゃい」 と⾔って快く引き受けてくれた。

母のぬくもりを感じる、ネパールの家庭菓子「マサララドゥ」。世界のお菓子と、そのレシピ vol.2。写真と文:鶴⾒昂 (パティシエ) #1

後⽇ご実家を訪れると、園主の奥さまやお⺟さまが総出で迎えてくださり、⼀⼤イベントになっていた。

ありとあらゆるお菓⼦の作り⽅を習い、「次はこっちを⾒て!」と腕を引かれながら、必死に⽬に焼き付けた。

ネパールの家庭のお菓⼦は、どれも素朴で⾃然な味わいで、家族を思う⺟の優しさに溢れていた。

母のぬくもりを感じる、ネパールの家庭菓子「マサララドゥ」。世界のお菓子と、そのレシピ vol.2。写真と文:鶴⾒昂 (パティシエ) #1

〜ネパールで出合った、マサララドゥのレシピ〜


    〈材料(10個分)〉

    ココナッツファイン…10g
    デーツ(セミドライタイプ)…正味100g
    お好きなナッツ…40g
    カルダモンパウダー…ひとつまみ
    〈作り方〉

    1)ココナッツファインはフライパンで⾹ばしい焼き⾊がつくまで“から炒り”する。 ナッツ類もあらかじめ“から焼き”し、それぞれ粗く刻んでおく。

    2)デーツは種を除き、5mm⾓にカットする。

    3)⼤きめのフライパンまたは鍋に2のデーツを入れて弱⽕にかけ、⽊べらで練りながら柔らかなペースト状にする(⽕にかけすぎると固くしまるので、ペースト状になればよい)。

    4)1のココナッツファイン、ナッツ類、カルダモンパウダーを加え、⼿で混ぜ合わせてひとまとめにする。

    5)1個15gに分割し、丸く形を整える。


パティシエ 鶴⾒昂

鶴⾒昂
つるみ・たかし/都内で菓⼦教室『ツルミ製菓』を主宰するほか、『TEATON』、『POPPY』、『ひやかし IPPODO TEA』などでメニューのプロデュースも⼿がける。

instagram.com/hepopec

Pick Up 注目の記事

Latest Issue 最新号

Latest Issuepremium No. 139素敵に生きる人の、働き方。2025.05.20 — 960円