MUSIC 心地よい音楽を。
土曜の朝と日曜の夜の音楽。 今月の選曲家/冬にわかれて vol.5March 30, 2019
March.29 – April.05, 2019
Saturday Morning

沖縄民謡の歌い手、大工さんの声はぼくの理想の歌声のひとつであります。倍音が豊かでとろけます。民謡だけでない、いろんな楽曲に様々な楽器が混ざったサウンドはまさにチャンプルーサウンド。細野晴臣さんが、70年代にやろうとしたサウンドを本物の沖縄の方がやったら……、というある種の理想的なアルバムです。(あだち麗三郎)
アルバム『蓬莱行』収録。
アルバム『蓬莱行』収録。
Sunday Night

ミュージシャン 冬にわかれて

『楕円の夢』『たよりないもののために』など揺るぎない名盤を生み出し続け、リリース毎に作品が注目されるシンガー・ソングライター、寺尾紗穂(vo, p)と、寺尾のソロのサポートを務めてきた二人、細野晴臣や星野源、ハナレグミなどさまざまなアーティストのサポートを務めるベーシスト、伊賀航(b/lake、Old Days Tailor)、片想いの一員であり、鈴木慶一やHeiTanakaといったアーティストのサポート、その他プロデュースやレコーディングからソロ活動までこなすマルチ・プレイヤー、あだち麗三郎(ds, sax/あだち麗三郎と美味しい水)の3人から成るバンド。2017年に寺尾紗穂の最新アルバム『たよりないもののために』とほぼ同時にリリースされた7インチ・シングル「耳をすまして」(カップリングの「優しさの毛布でわたしは眠る」共に新たなミックスで本作に収録)でデビュー。2018年にファースト・アルバム『なんにもいらない』をリリース。