BOOK 本と言葉。

『バウハウス・テイスト バウハウス・キッチン 伝説のデザイン学校が考えた、キッチンと暮らしの道具』パナソニック電工 企画 (美術出版社) 選・文/READAN DEATBook 134 / October 05, 2018

This Month Themeつくりのいいものに出合える本。

美しいものに囲まれて暮らしたい。基準は違えどきっと誰もがそう願いながら、物を選んでいる。こだわりの物選びにおいてキッチン用品は、機能だけでなくインテリアとしての美しさが求められる花形カテゴリー。来年で創設100周年を迎える伝説的なデザイン教育機関、バウハウスも様々なキッチン用品を提案している。上流階級だけでなく幅広く普及されるよう、大量生産を前提に作られた陶製のティーセットやガラス製の保存容器は、有機的でありながら無駄を省いたデザイン。芸術が収まる場所として建築を重視したバウハウスの理念は、暮らしを美しく彩りたいという私たちの憧れとリンクする。温故知新。モダンデザインの源流を知っておいて損はないと思います。


READAN DEAT READAN DEAT

広島市中区のレトロビルの2階、リトルプレスや写真集、暮らしやデザインにまつわる本と、作家のうつわや民藝の品を扱う店。店内のギャラリースペースで行う企画展のほか、トークイベントやワークショップも行う。 広島県広島市中区本川町2-6-10 和田ビル203

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