BOOK 本と言葉。

『ねこはしる』 工藤直子(童話屋)Book 52 / January 20, 2017

This Month Theme心を整えてくれる猫の本。

ねこはしる

涙腺を開放し、心のデトックスをしたい夜にオススメの1冊。ふとしたきっかけで仲良しになった「子猫」と「魚」。ふたりが共に成長していく姿をあたたかく見守り続ける、自然や動物、虫たち。ほっこり軽やかな語り口調で進むストーリーが、ふと気付けば切な過ぎるラストへと展開。子猫と魚の決断に、号泣というより、涙腺が壊れたかのように、ただただ涙が溢れて止まらない状態に陥ります。~ちいさなたましいがふたつゆっくりとちかづきよりそいやがてひとつに~という解説通り、読後感は決して悪くない、大人のための絵本。


NYANKODO 猫本専門 神保町にゃんこ堂

2013年6月、神保町交差点にある姉川書店内に猫本コーナーをオープン。常時400種類、2000冊の猫本を用意。猫店長リクオと共に、SNSを用いて猫本情報を発信。今後は猫関連の書籍、イベント、グッズのプロデュースも行っていく予定。著書には『猫本専門 神保町にゃんこ堂のニャンダフルな猫の本100選』(宝島社)『ねこ検定公式ガイドBOOK』(廣済堂出版)がある。

facebook.com/nekobon.nyankodo

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