今月の選曲家　原田知世May 27, 2016

エリザベス・フレーザーの歌に“魂”を感じて、こんなにも心に深く沁みる音楽があるんだ、と衝撃を受けました。20代の頃、心に迷いが生じているときに彼女の声を聴くと、とても安らかな気持ちになれて、自分の心と深く向き合うことができたんです。年齢を重ねたいま、改めて聴いてみると聴こえ方が全く違い、自分の心がすごく変化していることに気が付かされました。朝の空に心がふわーっと飛躍していくような解放感を感じて、以前よりも自分の心を解放することができるようになったんだな、と。自分の心を知ることができる羅針盤のような音楽ですね。
アルバム『Blue Bell Knoll』収録。