みんな大好き! たまご料理のレシピブック

料理研究家・内田真美さんから教わる、カスタードプリンのレシピ。December 25, 2020

舌触りも滑らかな、クラシックなプリン。

作家・角田光代さんのお取り寄せ。<i>食いしん坊32人がそっと取り寄せている、全国の名品。22</i>1945年創業、糸魚川の養鶏場が、卵を生かした洋菓子を作ろうと始めた店の人気の品。ノムリンたまごやさんのふわふわプリン 160g ¥550。 <a href="https://shop.f-agg.com">https://shop.f-agg.com </a>

人生で初めて作ったスイーツは、幼稚園のときのフレンチトースト。料理だけでなく、お菓子作りにも定評がある内田真美さんのたまごを使ったスイーツは、ノスタルジーも感じる家庭の味。「お菓子は科学。分量と手順をきっちりと守れば、うまくいきます」。逆に適当にやったら失敗するので必ずレシピ通りに。「最初は見た目を気にせず、おいしくできればいいと思います」。何度も作るうちに上達する。

改良しながら15年以上作り続けている内田さんのプリンは、直径15㎝の大きなもの。「自分のオーブンの癖を知ることが大切です。お菓子はなんでもそうですが、何回か作ってみること。カラメルソースも練習あるのみ。私もいまだに緊張します」。実験して検証を繰り返すことで、自分のものになるお菓子作り。まるで自由研究のようでワクワクする。

型にナイフを入れて、皿をかぶせひっくり返す。カラメルも流れずきれいに。
型にナイフを入れて、皿をかぶせひっくり返す。カラメルも流れずきれいに。

    〈材料〉15㎝丸型1個分

    たまご… 3個 
    卵黄… 3個分 
    きび砂糖…70g 
    牛乳…500㎖
    バニラビーンズ…1/3本 
    ラム酒…小さじ1

    【カラメルソース】
    グラニュー糖…80g 
    湯…大さじ1

    〈作り方〉

    【カラメルソース】
    1 小鍋にグラニュー糖を入れて、強めの中火にかける。煙が出てきて、まわりが色づいてきたら鍋を揺すり、全体が濃いカラメル色になるまで待つ。
    2 濃いカラメル色になったら火から下ろし、湯を加える。熱いうちに型に流し入れて、型底全体にカラメルが行き渡るようにする。固まるまで冷ましておく。

    【プリン生地】
    *オーブンを160℃に温めておく。
    *湯煎用の湯を沸かしておく。
    1. 鍋に牛乳、バニラビーンズのさやを加えて、沸騰しないように温める。ボウルにたまご、卵黄を入れて泡立てないように溶きほぐし、ふるったきび砂糖を加えすり混ぜるように混ぜ合わせる。
    2. 1 のボウルにバニラビーンズ(縦に割り種をしごいて出したもの)を加え、さらに混ぜ合わせる。
    3. ボウルに牛乳を漉し器で漉しながら少しずつ加えてよく混ぜ合わせる。ラム酒を加えさらに混ぜ合わせる。
    4. カラメルソースをひいた型に、3 を漉し器で漉しながら静かに加える。上に浮いた泡は取り除く。
    5. 天板に4を置き、160℃に温めておいたオーブンに入れ、天板に沸騰した湯を注ぎ入れて湯煎して約30~35分焼き上げる。竹串などを刺して液体が出なかったら焼き上がり。常温まで冷ましてから冷蔵庫で一晩以上冷やす。型から取り出す際には、フチにくるりとナイフを入れて、皿を逆さにのせて型ごと返す。

<教えてくれた人>
内田真美
料理研究家
うちだ・まみ/雑誌や書籍、広告などを中心に活躍。著書に『私的台湾食記帖』『私的台北好味帖』『洋風料理 私のルール』(すべてアノニマ・スタジオ)など。今年は自粛だが、旅好きでもあり、ひとり娘と一緒にいろいろな国を巡っている。

photo : Sachie Abiko edit & text : Wakako Miyake

Pick Up 注目の記事

Latest Issue 最新号

Latest Issuepremium No. 142あの人の読書の時間と、本棚。2025.08.20 — 980円