台北の朝ごはん

台南名物の米糕とサバヒーを、台北の朝食で。【&Taipei 台北の朝ごはん】May 12, 2025

『台南虱目魚粥 タイナンスームーユーヂョウ』の「米糕」(ミーガオ)と「サバヒー」。

台南名物の米糕とサバヒーを、台北の朝食で。【&Taipei 台北の朝ごはん】
手前から、台南米糕40元、扁魚白菜魯30元、煎虱目魚140元。

美食の都として知られる台南で食べて以来忘れられない、台南米糕とサバヒーがいただける台北の朝食店を見つけてしまった。台南出身のオーナーが40年近く営むこちらの台南米糕は、炊いたもち米の上に豚肉の煮込みや茹でたピーナッツ、魚でんぶがのせられ、きゅうりの酢漬けが添えられる。肉汁のしょっぱさにでんぶの甘味が混じり、唯一無二の味わいに。台南名物の養殖魚サバヒーは、店の軒先で捌いたばかりの新鮮なものが、スープやお粥などさまざまな調理法で提供される。個人的なお気に入りは良質な脂ののった腹身を鉄板で香ばしく焼いたもの。タンパク質豊富で朝食にぴったり。昔ながらの家庭料理、扁魚の干物と煮た白菜を添えれば、台南にトリップした気分に。

台南虱目魚粥 タイナンスームーユーヂョウ

台北市大同區南京西路233巷4號 ☎02−2556−9765 5:30~14:30 日祝休 迪化街のランドマーク的存在「永樂市場」の脇道を入ってすぐ。

※この記事は、No. 138 2025年6月号「&Taipei」に掲載されたものです。


台北在住ライター 近藤 弥生子

近藤弥生子
台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。

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