音楽喫茶の〝いい店〞案内。

生音への愛が溢れる、現代版の音楽喫茶。東京・学芸大学『ロマンレコーズカフェ』:音楽喫茶の”いい店”案内。vol.7December 18, 2024

編集者の山村光春さんが考える、今こそ訪れたい"いい音楽喫茶"とは? 山村さんの考察とともに、15の喫茶店とその店を象徴する一枚を紹介。第7回目に登場するのは、東京・学芸大学『ロマンレコーズカフェ』。

生音への愛が溢れる、現代版の音楽喫茶。東京・学芸大学『ロマンレコーズカフェ』:音楽喫茶の"いい店"案内。vol.7

『ロマンレコーズカフェ』
生音への愛が溢れる、現代版の音楽喫茶。

名曲喫茶の系譜を継ぎながら、現代の形にチューニングしたようなカフェ。レコードのジャンルもジャズやワールド、アンビエントなど幅広く、普段はDJもしている店主の会見達也さんが"シンプルだけど深みがある"生音にこだわって選曲している。音楽と同様に力を入れるのは、生豆の状態から職人が手作業でエイジングと焙煎を行った、熟成豆のコーヒー。天候や客の好みに合わせてドリップし、純喫茶を思わせるビターでコクのある風味が特徴。

『ロマンレコーズカフェ』を象徴する一枚『Chris Meets Paris』Chris Woods

生音への愛が溢れる、現代版の音楽喫茶。東京・学芸大学『ロマンレコーズカフェ』:音楽喫茶の”いい店”案内。vol.7

クリス・ウッズのパリ録音の秀作。これはセカンドプレスのジャケットで、描かれている街並みが学芸大学駅周辺の風景のように見えたことが、今の場所で店を開くきっかけに。

SHOP DATA
ロマンレコーズカフェ

東京都目黒区鷹番2−20−4 伊藤ビル1F ☎050−1353−1083 14:00~23:00(土日12:00~) 月木休 (祝日の場合営業、翌日休) 駅から近く、席数も多いので入りやすい。

photo : Jun Nakagawa


編集者・コピーライター 山村光春

雑誌『オリーブ』のライターを経て、広告や雑誌の編集・執筆を手がける。『眺めのいいカフェ』(アスペクト)、『おうちで作れる カフェのお菓子』(世界文化社)など著書多数。「やさしい編集室」「京都芸術大学」講師。東京と福岡の二拠点生活。

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