Good for Me 編集部が出合ったベターライフ。

師走の作業用BGM/MUSIC FOR BETTER LIFE #1 December 2024December 01, 2024

編集部員が見つけた「ベターライフ=より良き日々」に役立つモノやコトを紹介する連載が始まりました。ファッションや日用品、おいしいおやつ、旅先で見つけたもの…など、リレー形式でお届けしていきます。

師走の作業用BGM/MUSIC FOR BETTER LIFE #1 December 2024

慌ただしい12月のリズムをつくる音楽。

妻と生まれたばかりの息子と暮らす我が家では、ほぼ一日中、音楽がかかっています。選曲は僕の仕事。朝起きて、その日の天気や気温を感じたり、外の風景を眺めたりしつつ、最初に針を落とすレコードを決めています。とはいえ、そのままじっくり聴いていられるほど優雅には過ごせません。起き抜けのコーヒーに口をつけたと思ったら家事、育児、家事、育児……、生活が押し寄せてきます。赤子を片手に担いでの選盤ですから、かける音楽も自ずと、暮らしのリズムをつくるような、小気味よく、穏やかなものが中心です。

迎える師走、読者の皆さんも慌ただしい日々が続くことと思います。大掃除や溜まった事務仕事に向かう日もあるでしょう。バタバタしながらも心地よく作業に向かえるよう、脇でBGM的に流してほしいプレイリストを選曲してみました。

1~3曲目は優しいサンバ。自ずと体が動くので作業のスタートにぴったりなのと、個人的に冬にサンバを聴きながら、地球の裏側は夏に向かっているのだと想像する時間が好きです。

4曲目は今年逝去したセルジオ・メンデスの作品から。グルーヴィーなディスコチューンにだんだんとテンションが上がってきます。セレソンを模したジャケットも最高。

6曲目「Decoy」を手がけるFievel Is Glauqueは、スタイリッシュなジャズポップ〜フリージャズ的なサウンドでここ数年注目のアーティスト。10月リリースの新譜『Rong Weicknes』も素晴らしかったです。

7曲目Lucy Rose「Life’s Too Short」も、今年の新譜『This Ain't The Way You Go Out』からのセレクト。2012年のデビューからキャリアを重ねるUKのシンガー・ソングライター、その5thアルバムにして出色の仕上がりの今作には、これからも繰り返し聴きたい曲がたくさんありました。

また、2024年のベストアルバムに挙げる人も多いであろうClairoの『Charm』からは、イントロのドラムが際立つ「Add Up My Love」を。ほかにもエクスペリメンタル、ポップ、R&Bなど織り交ぜつつ、ループ感のある、テンポのいい楽曲をまとめてみました。

こんなふうにして毎月、時節柄のテーマを設けて、新譜やニュースにも触れながらプレイリストをお届けしていきます。ときに音楽好きの友人にも選んでもらったりしながら、飽きのこない、エバーグリーンな楽曲が並ぶようにしたいと思っていますので、今後もお楽しみに。年が明けた1月は、しんとした新年の空気と溶け合うような、静謐な音楽を選曲します。


編集部員によるリレー連載「Good for Me. 編集部が出合ったベターライフ」が今回からスタート。ファッションや日用品、おいしいおやつ、旅先で見つけたもの…など、時には極めて私的な視点でお届けする編集部員のオススメはこちらから。


Editor 松﨑 彬人

2017年に新卒で入社し、&Premium編集部一筋。レコード収集と陶芸家のスタジオ巡り、車の手入れ(1989年式VWジェッタ)が休日の楽しみ。熊本県出身、現在は妻子と鎌倉で暮らしながら、Instagram「#僕らの家ができるまで」で家造りの様子を記録しています。最新の担当号は2025年1月号「カフェと音楽」。

Pick Up 注目の記事

Latest Issue 最新号

Latest Issuepremium No. 134明日を生きるための映画。2024.12.20 — 960円