&Essential Things by MARGARET HOWELL
& Essential Things
〈マーガレット・ハウエル〉のリネンシャツ。March 19, 2022 /〔PR〕
愛用者・ユナイテッドアローズの栗野宏文さんが語るその良さとは。
〈マーガレット・ハウエル〉愛用者に、ブランドの魅力について聞く連載。第1回は、日本のファッション界を牽引する栗野宏文さんが登場。お気に入りのシャツについて語ってもらいました。
伝統と革新が共存し、やがてタイムレスなアイテムに。
長年〈マーガレット・ハウエル〉のシャツを愛用している栗野宏文さん。ユナイテッドアローズ上級顧問でありクリエイティブディレクターとしてファッション界の第一線で活躍する栗野さんが最初にブランドと出合ったのは1980年代初頭。シャツといえばビジネスかフォーマルでの着用が主流だった時代に、メンズシャツからスタートし、コレクションを披露した女性デザイナーの登場はとてもインパクトがあったという。
「バイイングしたダブルカラーのシャツはよく売れました。確か2万8000円くらい。当時、若手社員の給与が10万円程度だった時代に買い付けするたびに反響があった。シンプルなシャツなんだけど作りがいい。襟型や生地、ステッチ幅などちょっとしたデザインが入っていて、やりすぎていない。そのバランスが絶妙で画期的でした。ぱっと見、目立つデザインではなくても、着ると違うという深みのあるものを感じましたね」
良い服とは身に着けて気分が高揚するものであり、気分が落ち着くもの。〈マーガレット・ハウエル〉のシャツはファッションが果たすべき両方の側面を備えていると栗野さん。自身が持つ、英国のデヴィッド&ジョン・アンダーソンの生地を使ったシャツや、旅に欠かせないリネンシャツ、40年前に買ったものもいまだ現役だ。これまで何枚も愛用しているが、同業者から見てブランドの魅力はどんなところにあるのだろう。
「優れたプロダクトには、トラディショナルとイノベーティブ、常に両方が揃っています。登場は革新的でありながら、時を経てタイムレスなものになっていく。〈マーガレット・ハウエル〉のシャツもそれに近い。今ではデザインされたシャツはたくさんあるけれど、40年前のものをそのまま着られる、今見ても新鮮というものはあまりありません。流行りとは関係なく、オーセンティックなのに、アップデートされているから古くならない。確固としたスタイルとセンスがあるからこそ、長く愛されているのだと思います」
栗野宏文 Hirofumi Kurino
1953年生まれ。大学卒業後、スズヤ、ビームスを経て1989年、ユナイテッドアローズ(UA)創業に参画。バイヤー、クリエイティブディレクターとして活動する傍ら、執筆、DJ 活動も行う。2004年、英国王立美術学院より名誉フェローを授与。現在、UAの上級顧問およびクリエイティブディレクション担当。
栗野さんが長年愛用しているアイテム。
これからの季節の定番にしたい、リネンの新作アイテム。
●問合せ/MARGARET HOWELL/マーガレット・ハウエル ☎03−5467−7864
photo : Masahiro Sambe edit & text : Chizuru Atsuta