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新たにお土産リストに加わった『原了郭』の「御香煎」。編集後記「やっぱり、ひとりでも京都」February 24, 2024

編集後記「やっぱり、ひとりでも京都。」:古き良きものを改めて知る楽しさ。
「御香煎」を朝の習慣に。ちなみに、春の時期にぴったりの桜の花びらがふわっとほどける「桜香煎」もあるそうです。

古き良きものを改めて知る楽しさ。

何度も何度も京都に行くものの、お土産選びが一番困るもの。もはや、ここ数年は『満月』の「阿闍梨餅」か、冬なら『亀末廣』の「大納言」が定番でした。そんな中、今回の取材で新たにお土産リストに加わったのが、黒七味でおなじみ『原了郭』の「御香煎」。

「御香煎」とは、茴香(ういきょう)や陳皮(ちんぴ)などといった漢方薬の原料を数種配合し、香ばしく煎ったものを、粉末状にして焼き塩で味付けしたもので、約300年ほど前に生まれたという秘伝のレシピ。取材はまさに真冬の時期。白湯にひとふりするだけで、香りが立ち、寒くて凝り固まった体を緩めてくれ、ホッとする味。取材から戻ってきて以来、風邪ひとつひかずにすんでいるのも、毎日飲んでいるおかげかもしれません。

 京都は行くたびに発見がある街。新しい店に出合うだけでなく、伝統的な文化に触れて、その魅力を知るのも楽しいもの。例えば、今回、改めて気になった伝統文化のひとつに、町家の屋根瓦にちょこんとついている魔除けの縁起物・鍾馗(しょうき)があります。家ごとに姿や形、表情も違うから、ついつい写真に収めて堪能したり……。

 今回の特集では、そんな伝統と新しい文化が共存する京都ならではの過ごし方を提案。朝、お茶、古い器などといったテーマごとに、古き良きスポットから新しい店まで盛りだくさんの情報でお届けします。ぜひ、自分だけの定番、新定番を探しに、春の京都へ。

(本誌編集部/HK)

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