Car
私とクルマ。 satomika × NISSAN PAO『&Premium』2015年4月号「&CAR LIFE」より / September 30, 2019
20年以上の付き合い。生涯の相棒!
「私が中学生のときに受注生産で販売されたこのクルマ。そのニュースを雑誌で知り、運転免許もないのに『母がこのクルマを買ってくれたらどんなにいいことか』と思っていたのですが、受注期間が終わり肩を落としていたところ、近所の車屋さんがオーダーした新古車が売りに出されているのを発見! それを見て気に入った母が購入してくれたんです。その後、運転免許を取った際に、念願かなって譲ってもらいました。もう何せ色も形も可愛いし、三角窓やダッシュボードがスチール製というところもお気に入り。キャンバストップを開けて走るのが特に好きで、春は桜並木の道をわざわざ通ってはらはらと舞う花びらを車内に取り込んだり、真冬には厚着をして、鼻を赤くしながらキンキンに冷えた空気を吸いこんだり。古いクルマなのですぐにどこかが壊れてしまうし、燃費も良くないし、馬力もないので上り坂での運転には向かないけれど、そのダメなところも可愛いですね。いつか私がお金持ちになったらフルレストアするのが夢。ずっと付き合っていきたい。そう思える一台です」
satomika
サトミカ/タッセルに目を入れて作る「タッセルボーイ」を製作する、タッセルボーイ・ファブリケーター。www.tasselboy.com
日産 パオ
日産自動車が1989年に企画し、’90年にかけて受注生産で約5万台のみ販売された日産パイクカーシリーズの第2弾。
photo : Tetsuya Ito
※この記事は、『&Premium』No.16 2015年4月号「&CAR LIFE」に掲載されたものです。