TRAVEL あの町で。
店の空気を伝えるカップでコーヒーを。京都さんぽ部部長の、 新旧お土産帖。April 26, 2024
十分に街歩きを楽しんだなら、間違いのない土産を手に入れて旅を締めくくりたい。本誌連載「&Kyoto」の「京都さんぽ部」部長で、現地在住のライター、コーディネーターの大和まこさんが教えてくれたのは、寿司や菓子、雑貨、縁起物といった8つのジャンルの新旧いい土産。長きにわたり愛される定番から、歴史を引き継ぐ名品、老舗が手がける新ブランドのアイテムに、この数か月のうちに発売されたばかりのものまで、古都だからこそ生まれた古きと新しきの違いを味わえる品々。帰りの新幹線から旅の余韻に浸れ、家に帰れば楽しい時間を振り返りたくなる、充実のラインナップです。
店の空気を伝えるカップでコーヒーを。
気に入ったコーヒー豆を土産にするのもいいけれど、それを楽しむカップも店ごとのオリジナルが豊富。京都での時間を思い起こすスイッチとして、暮らしに取り入れてほしい。
新たな定番は、アンティークを思わせる『ワイフ&ハズバンド』のマグカップ。「店を始めるにあたりマグカップでコーヒーを提供したいと考えて、辿り着いたのが19世紀フランスのクレイユエモントローで作陶されたデミタスカップを、大きなサイズに模したものでした。ただ使い続けるうち廃番になってしまうと知り、それ以降は私たちの別注に」と店主の𠮷田恭一さん。
一方の『スマート珈琲店』のカップ&ソーサーはノリタケ製。「ロゴマークは創業時に初代がデザインしたもの。昔は配達もしていたから、カップはスタッキングできる仕様に」と3代目の元木章さん。90年を超えて変わらない意匠に惹かれる。
「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ
「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都ライター歴も26年に。創刊時から続く連載「&Kyoto」は2024年に丸10年、120回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram(@makoyamato)で発信している。