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選・文 / ふやふや堂 / September 16, 2021 本屋が届けるベターライフブックス。『時代劇聖地巡礼』春日太一 著(ミシマ社)

This Month Theme映画の見方を教えてくれた本。

時代劇聖地巡礼

映画やTVドラマの時代劇のロケ地を巡る旅の記録。ロケ地と言っても現代劇と違って、そこを訪れるとタイムスリップする感覚を味わえると著者は言っている。時代劇の撮影ができる場所は、もう東京周辺にはあまりないようで、ほとんどが京都を中心に撮影が行われているようだ。江戸だと思ったあの風景も京都にあったりする。あの映画のあのシーンは、この場所でこういうアングルで撮られたなど細かい解説もついている。撮影した場所を想像しながら映画を楽しむという見方を教えてくれる一冊。今はコロナ禍でなかなか旅行も難しいけど、観終わったら、その「聖地」を巡って映画の余韻を楽しむのも面白いのでは。


選・文 / ふやふや堂 / September 09, 2021 本屋が届けるベターライフブックス。『映画を撮りながら考えたこと』是枝裕和 著(ミシマ社)

This Month Theme映画の見方を教えてくれた本。

映画を撮りながら

映画監督の是枝裕和さんが、映画を撮りながら、テレビのドキュメンタリーを作りながら考えたことが綴られている。もちろん出来上がった作品が全てであるとは思う。その作品を観た人がそれぞれ感じることが正解であって、作り手が語ることが正解ということではないとは思うが、どのように(監督がどういう気持ちで、どういう状況で)それぞれの作品が作られたかを知ることができるのはとても貴重なことだし、それを知って作品を観ると、また違った味わい方ができるのではないだろうか。日本と欧米の考え方の違いにより、是枝作品の見方の違いなども知ることができるのも面白い。映画監督というひとりの人間の記録としても、とても読み応えのある一冊です。


選・文 / ふやふや堂 / September 02, 2021 本屋が届けるベターライフブックス。『ふたりのトトロ 宮崎駿と『となりのトトロ』の時代』木原浩勝 著(講談社)

This Month Theme映画の見方を教えてくれた本。

ふたりのトトロ

誰もが一度は観たことがあるであろう『となりのトトロ』誕生の裏側。アニメ映画制作の技術的な話というよりは、人間的な話がメインになっている。宮崎監督が、「この映画は楽しく作ってください」と最初に言った通りに、制作スタッフは楽しくトトロを作っていく(もちろん楽しいだけではなかっただろうけど)。「トトロ」とは何なのか? も書かれている。サツキの髪形やバス停の時刻表、部屋の明るさまで、今まで何気に観ていた細かいところまで、意味があるということに気付かされる。アニメーションの映画ではあるが、小津映画を参考にしていたり、実写映画と変わらぬ考え方をしていたりする。次は細かいところも観てみようと思うが、楽しく観ることを忘れてはいけない。


選・文 / ふやふや堂 / August 26, 2021 本屋が届けるベターライフブックス。『ウイスキーアンドシネマ』『ウイスキーアンドシネマ 2』武部好伸 著(淡交社)

This Month Theme映画の見方を教えてくれた本。

ウイスキー2

大学生の頃、友人と「お酒と音楽と文学はとても仲が良いよね」と飲みながらよく話していた。もちろん映画にも音楽が流れ、お酒がよく登場する。この本は、映画に出てくるウイスキーについて書かれている。小津安二郎の『秋刀魚の味』や『男はつらいよ』シリーズなどの邦画から『007』シリーズ、『恋する惑星』などの洋画まで新旧問わず様々な作品の様々なシーンで様々なウイスキーが登場する。寅さんやジェームズ・ボンドがウイスキーを飲む。登場する人たちは、なぜそのウイスキーをその飲み方で飲むのか、そこにどんなドラマが描かれているのか、そういう視点で映画を観る楽しさを教えてくれる。そしてウイスキーが飲みたくなる。


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群馬県桐生市にある「マップデザイン研究室」が運営する小さな本屋。
住所:群馬県桐生市本町1-4-13
営業時間:月金12:00〜19:00、第1土10:00〜16:00(火水木は予約制)

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Latest Issue暮らしの中の、大人のスタンダード。2021.09.18 — 880円