日本の美しい町を旅する。
魚介や乳製品など、京丹後のフレッシュな食材を味わえる店へ。 : &Kyoto Special 古都から北へ、京丹後を巡る小さな旅。vol.2August 12, 2023
数多くの神話が受け継がれ、豊かな自然に育まれてきた丹後半島は「海の京都」として知られる地。
京都府最北端に位置する京丹後を車で巡る、さんぽ部スペシャル版。絶景と地の恵みを満喫したい。
この記事は京丹後の旅を紹介するvol.2です。 vol.1はこちらから。
地元食材を贅沢に味わう3軒。
次に目指したいのは海辺の網野町。
『藤原鮮魚 ウラシマ』は店主の藤原英雄さんが実家の鮮魚店を改装して開いたピッツェリア。ナポリでの修業、人気店での活躍を経て地元へと戻ってきた藤原さん。前菜やおまかせピッツァには「ブランドでなく地元の人が食べているものを」と、すぐそばの浅茂川漁港で水揚げされた魚介がふんだんに盛り込まれる。テイクアウトして、近くの浜辺で味わうのも旅感が増していい。
藤原鮮魚 ウラシマ
Fujiwarasengyo uRashiMa
京丹後市網野町浅茂川3285 ☎0772723798 11:30~19:00LO 木休 予約がベター。
霧降(きりふ)りの滝へ寄りつつ向かいたいのは久美浜町。『丹後ジャージー牧場 ミルク工房そら』は、搾りたてのジャージー牛乳を使ったジェラートや乳製品が揃う牧場併設の工房。
丹後ジャージー牧場 ミルク工房そら
Fujiwarasengyo uRashiMa
京丹後市久美浜町神崎411 ☎0772831617 10:00~17:00 木休 ジャージープリンなども。
『和久傳ノ森』は料亭『和久傳』が創業の地に恩返しをしたいと、3万本もの木を植樹した森。敷地内の『工房レストラン wakuden MORI』は窓の外に広がる緑も心地よくて、地元食材を使った食事やカフェづかいなどで、思い思いに過ごしたい。
和久傳ノ森
wakuden no mori
京丹後市久美浜町谷764 『工房レストラン wakuden MORI』 ☎0772849898 10:00 ~18:00(17:30LO)火休(祝日の場合、翌水休) 『森の中の家 安野光雅館』☎0772849901 9:30~17:00(最終入館16:30)火休(祝日の場合、翌水休)
今回訪れたのは、日本海に面した京丹後。新たな京都を知るための小さな旅。
area data
6つの町が2004年に合併して誕生した京丹後市。京都市内からは京都縦貫自動車道~山陰近畿自動車道を利用し、沓掛ICから京丹後大宮ICまでの所要時間は約1時間30分。立岩や久美浜エリアまでは、それぞれ約30分ほど。峰山や網野、久美浜へは京都丹後鉄道宮豊線を利用することも可能。本数は少ないので注意を。
文・写真/大和まこ
「京都さんぽ部」部長。京都に暮らして25年、現在は下京区在住。雑誌を中心にライター、コーディネーターとして活動。
この記事は京丹後の旅を紹介するvol.2です。
Vol.1はこちらから。
Vol.3はこちらから。
illustration : Junichi Koka edit & text : Mako Yamato cooperation : 公益社団法人京都府観光連盟