手みやげのネタ帖
やさしい甘みが広がる、『co-ttie』のフィナンシェ。【手みやげのネタ帖】July 26, 2025
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴい)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「しっとりと香り高い焼き菓子です」

武蔵野・三鷹界隈は意外にもスイーツ王国。新店も続々誕生しているし、個性的な店が多い。そんな1軒が、ここ『co-ttie』(コティ)だ。店の中にひとり入ればいっぱいになるくらいの小さな店。行列ができていることも多々。正面には季節のフルーツを使ったタルトが数種類、老舗の和菓子屋さんのように見本が1個ずつ並ぶ古い小さなガラスケース、右手には焼き菓子のしゃれた棚がある、かわいい、かわいい店である。こんなたくさんのお菓子をたったひとりでこつこつと作り続けているのが、店主の小笠原朋子さんだ。何か急に手みやげが必要になったとき、ときどき駆け込む。小笠原さんはいつも控えめ。ゆったりと丁寧な応対で気持ちがいい。
フィナンシェはプレーン、ジンジャー、スパイス、オレンジ、ショコラ、べりーの全部で6種類。アーモンドの香り豊かで、しっとり。三温糖やきび砂糖、はちみつなどのやさしい甘みが広がる。あれ、6種といっていたけど、写真は1個多い。はい、マドレーヌも入れております。手みやげにするときは、ボックスに入れてもらおう。
『co-ttie』
フィナンシェ プレーンは¥230
その他は¥240(すべて税込)
箱代別 お取り寄せはHP参照のこと。
東京都武蔵野市西久保2-25-15
☎0422-55-5422
公式インスタグラムはこちらから。

写真・文/P(ぴい)
ライター 渡辺 紀子

皆からの呼び名は、P(ぴい)。「食べるものなら、おいしくてもおいしくなくても愛おしい」を口上に、『&Premium』創刊時から食の連載「&food」を担当。