台湾小吃めぐり
中華まんの皮で角煮を挟む、台湾式ハンバーガー。【台北小吃めぐり】September 08, 2025
『藍家割包 ランチアグァパオ』の「刈包」。

屋台や食堂など、街のあちこちで手軽に食べられる「小吃」。軽食やおやつといった意味で、台湾の食文化になくてはならない存在だ。私が愛してやまない小吃が、台湾式ハンバーガーの異名をもつ「刈包」(割包と表記されることも多い)。甘塩っぱく煮込んだ豚肉、ピーナッツ粉、高菜漬け、パクチーを中華まんの皮で挟んだもので、頬張れば口の中でそれぞれの旨味が複雑に混じり合い、飽きずに食べられる。1992年創業、3代目が切り盛りする名店『藍家割包』では、豚肉の脂身と赤身の割合を3種類から選べる。多いときは一日に3000個ほど売れることもあるのだとか。台湾大学からも近い公館夜市にあり、昼から夜まで営業しているので、旅行者にも立ち寄りやすい。
藍家割包 ランチアグァパオ
台北市中正區羅斯福路三段316巷8弄3號 ☎02−2368−2060 11:00〜22:00 月休 Instagram@lan_jia_gua_bao
台北在住ライター 近藤 弥生子

台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。