&Taipei 台北の日用品探索
かつての嫁入り道具、ガラス製の保温ポット。&Taipei 台北の日用品探索 Vol.10October 29, 2024
かつての嫁入り道具、ガラス製の保温ポット。
1950年代の台湾で、嫁入り道具として持参する生活用品のなかにあったのが、ガラス製の保温ポット。内瓶がガラスでできているので匂い移りしにくく、保温性に優れている。まだ電気ケトルのなかった時代、お茶を淹れるためのお湯の保存などに使われていたのだそう。台湾花布と台湾の伝統人形劇「布袋戲(ほていげき)」の専門店『布調』(以前の店名は彰藝坊(ヂャンイーファン))店主の陳宗萍さんが「台湾花布によく似合う」からと、内外を探し求めて見つけた貴重な品で、一つひとつ色や柄が異なる。嫁入り道具ならではの華やかで縁起の良いモチーフが描かれていることが多く、そのレトロさも魅力のひとつだ。飾るだけでそこが台湾の風景になるし、もちろん実際に使ってもいい。在庫限り。
布調プーディアオ
台北市大安區永康街47巷27號 ☎02‒3393‒7330 11:00~17:00 火水木休 花布グッズは『Pinkoi』で通販可。
近藤 弥生子台北在住ライター
台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。
photo & text : Yaeko Kondo