台北の朝ごはん
モチモチの甜不辣に、甘塩っぱい甜辣醬をかけて。【&Taipei 台北の朝ごはん 】April 21, 2025
『阿來甜不辣 アーライティエンプーラー』の「甜不辣」(ティエンプーラー)。

魚のすり身を揚げて作られる「甜不辣」は、日本のさつま揚げのようなもので、丸いもの、棒状のものなどいくつかの形状があり、食感も異なる。食感を重視する台湾だからか、モチモチであることがウリにされることが多い。地元民に愛されるこちらの甜不辣専門店は、豚骨とカツオ出汁で煮込まれた甜不辣のほか、出汁がしみしみの大根、油豆腐、豬血糕、貢丸と一緒に、自家製の甜辣醬をたっぷりかけて提供される。甘塩っぱい甜辣醬があっさりした甜不辣によく合い、お腹にもたまるので、台湾では食事のほかおやつ、夜食などによく食べられている。よりボリュームが欲しければ、冬粉(春雨)をプラスしよう。お昼時には行列ができるので、午前中に行くのがおすすめ。
阿來甜不辣 アーライティエンプーラー
台北市南港區同德路45號 ☎02−2651−5899 10:00〜19:30 日休 MRT後山埤駅3番出口から徒歩約2分。服飾問屋街の「五分埔商圏」近く。
※この記事は、No. 137 2025年5月号「&Taipei」に掲載されたものです。
台北在住ライター 近藤 弥生子

台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。