骨董王子・郷古隆洋の日用品案内
骨董王子・郷古隆洋の日用品案内。
武内晴二郎の灰落としNo. 402 / December 14, 2022
ジャムポットのように見える蓋付きの壺は、実は灰落とし(灰皿)。倉敷に釜を構えていた陶芸家・武内晴二郎によるものです。このような形になった経緯にはどうやらタバコ税が関係しているようで、砂糖壺として販売することで課税から逃れていた歴史があるのだとか。押紋の装飾も美しく、手に収まりやすい丸い形も魅力。蓋をしておくことでタバコの臭いを飛ばさない点も機能的です。