モデル・小谷実由としらすのペロリな日々。
木彫り制作中。モデル・小谷実由としらすのペロリな日々。 vol.12November 08, 2022
みなさんのお宅には、木彫りの猫っていますか。我が家には木彫りの猫もありますし、います。ありますというのは、タイに行ったときに見つけた青い目がかわいい木彫りの猫ツインズ。そして、いますというのがうちの木彫り職人、しらすのこと。
我が家に来た時からずっと使っているキャットタワー。その麓には爪研ぎがついていて、かれこれ7年毎日のように爪を研ぎ続けています。正真正銘のしらすお気に入りの場所。ただ、いつも片手だけがしっかり爪研ぎからはみ出てタワーの柱を抱えている。彼にとってはそこがフィットする場所なのだろうなぁぐらいにしか思っていませんでした。そんなしらすが木彫り職人であることが判明したのは、つい最近のこと。いつもと違う角度から爪を研ぐ姿を眺めていると、あれ、なんか、すごい彫刻が出来上がってる場所があるんですけど…!?タワーの柱を抱えていると思っていた片手はキャットタワーの階段の板の縁を削りまくっていたのでした。あんな小さな爪なのに、随分としっかり掘られている。どうりでキャットタワー周りに木の粉がいつも落ちているわけです。
長年時間をかけて丹精込めて削っていたであろう作品をしげしげと眺めていると、職人がずんずんと訝しげにやってきた。「俺の作品になんか文句あるか?」と言わんばかりの鋭い眼光を向けられたのでそそくさと退散しました。そういえば、しらすは下町・江戸川区生まれ。やはり職人気質な猫なのかもしれない。キャットタワーの構造的には問題も無さそうだし、引き続き木彫り製作を続けさせてあげようと思います。ただ、いつも病院で爪切りをしてもらうたびに「しらちゃん、片手だけ全然爪研げてないねぇ」と言われているので、早速先生に理由を教えてあげようと思います。
しらす しらす
モデル・小谷実由さんと暮らすしらす。名前の由来は、グレーの背中の真ん中に白い毛が生えている様子が、背中にしらすを乗せて歩いているように見えたことから。跳ね上げアイラインのような丸い目で美猫と思われがちだが、本当は舌が年中出ているおとぼけ猫。同居歴は7年目。特技は引き戸を人間と同じようにガラリと開けること、住み慣れた場所を初めて来たような顔でうろうろすること。本誌2022年7月号にて、わたなべとしふみさんによるしらすの紹介イラストを掲載しています。