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厚焼き玉子と蓮根の青のり和え。ご褒美の日のためのお弁当。写真と文:仁平里帆 (主婦) #3March 16, 2026

もうすぐ春分。

自然をたたえ、生物をいつくしむ日。

我が家の庭も芽吹きだした植物で宝箱のようだ。

さっと摘み取って花瓶にいけた沈丁花(ジンチョウゲ)の芳醇な香りが私の心を癒やしてくれている。

厚焼き玉子と蓮根の青のり和え。ご褒美の日のためのお弁当。写真と文:仁平里帆 (『からだと心整う台所ごよみ365日』著者) #4ほんのりピンクに色づいた、庭の馬酔木 (アセビ) 。そのとなりは沈丁花。
ほんのりピンクに色づいた、庭の馬酔木(アセビ)。そのとなりは沈丁花。

春分を境に陰から陽へ変化し、昼間の時間が長くなる。

春彼岸の期間なので家族でお墓参りとお掃除に。

ご先祖様のお墓をピカピカに磨き、手を合わせて感謝を伝える。

目に見えるもの、見えないもの、私たち人間は日々たくさんのものに守られていると思う。

厚焼き玉子と蓮根の青のり和え。ご褒美の日のためのお弁当。写真と文:仁平里帆 (『からだと心整う台所ごよみ365日』著者) #4おむすびと厚焼き玉子の竹弁当。
おむすびと厚焼き玉子の竹弁当。

今日はお気に入りの竹のお弁当箱に、焼き鮭のおむすびと厚焼き玉子を詰めた。

厚焼き玉子と蓮根の青のり和え。ご褒美の日のためのお弁当。写真と文:仁平里帆 (『からだと心整う台所ごよみ365日』著者) #4銅製の卵焼き器でふわりと焼きあげる。
銅製の卵焼き器でふわりと焼きあげる。

厚焼き玉子の味付けは卵と塩だけ。

卵はちょっとだけ良い卵、おいしい塩を用意する。

焼き鮭も、いつもより少しだけ良い鮭を選んだ。

こんな日常の小さな選択で、自分が喜ぶほうを選ぶ。そんな日をつくる。

たったそれだけでも、お弁当の蓋を開けるときは胸が躍るのだ。

お弁当の隙間には、庭先の葉蘭(ハラン)、蓮根の青のり和え、そして塩揉みしたかぶを添えた。

厚焼き玉子と蓮根の青のり和え。ご褒美の日のためのお弁当。写真と文:仁平里帆 (『からだと心整う台所ごよみ365日』著者) #4左から、庭から摘んだ石蕗 (ツワブキ) と葉蘭。
左から、庭から摘んだ石蕗(ツワブキ)と葉蘭。

二十四節気の中でも、春分、夏至、秋分、冬至の節目には季節が巡る喜びと一緒に、より丁寧に自分の“いま”の状態を観察することを意識したい。

もし、からだがとても疲れているなと感じたら、今すぐに手を止めて、大きく深呼吸をしながら自分にもからだにも“ありがとう”と伝えよう。そして、自分を存分に甘やかす、ご褒美の日をつくるのを心からおすすめしたい。

recipe
厚焼き玉子

材料(1人前)
卵…4個
塩…3つまみ(親指、人差し指、中指の指先を合わせてつまむ)
菜種油…適量

〈作り方〉
1. ボウルに卵を割って、箸で切るように混ぜる。
2. ある程度混ざったら、塩を3つまみ入れてさらに混ぜる。
3. 火をつけて温めた卵焼き器に油を多めに入れ、卵液を少量流し、手前に集めるを繰り返して焼きあげる。
4. 焼き終えた厚焼き玉子は冷めるまで巻き簾で巻いておくと綺麗に仕上がる。

recipe
蓮根の青のり和え

材料(1人前)
蓮根…大きめの1節
酢水…適量
片栗粉…大さじ2
揚げ油(菜種油)…適量
青のり…小さじ2 
塩…小さじ1〜2

〈作り方〉
1. 蓮根を棒状に切って酢水に5分程浸す。酢水からあげてペーパーなどでしっかりと水気をきり、片栗粉をまぶして温めた油でさっと揚げる。
2. 1の蓮根がきつね色に揚がったらバットにあげて青のりと塩をまぶして完成。


主婦 仁平里帆

仁平里帆
にへい・りほ/1990年生まれ、埼玉県出身。古家具屋を営む夫と、4歳の息子と共に栃木県益子町の自然豊かな里山で暮らす。二十四節気や七十二候、月の満ち欠けといった暦を手がかりに、台所からうまれる景色や、日本の素朴な美しさを大切にしている。著書に、『からだと心整う 台所ごよみ365日』(エクスナレッジ)。

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