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犬と暮らす。連載コラム : 河井菜摘 #4December 23, 2024
三拠点生活をしながら犬とも暮らしている。
はじめは東京拠点で一緒に住むパートナーと共に犬は東京で暮らす予定だったが、子犬の頃に移動に慣れてもらおうと私と一緒に移動していたら移動が苦ではなさそうだし、私が離れがたくなってかれこれ4年ペットリュックで三拠点を移動しながらいつも一緒にいる。
犬はいちふじという名前で普段は「ふーちゃん」と呼んでる。
動物は言葉を喋らない、けど何か言いたいことがあればなんとなくわかるし、こっちの気持ちも察してくれる。
言葉じゃない思考の頭の中はどんなものなんだろうとよく想像する。ほわほわといろんなイメージが浮かび続けるんだろうか。
お留守番をしていて私の帰りを待ち遠しく思う時は、私の顔や姿がイメージとして浮かぶんだろうか。遊んでほしいなと思う時は、じゃれあって遊ぶ時の楽しかった気持ちやおもちゃが思い浮かぶんだろうか。寒い冬にくっつきながら寝て幸せに思う柔らかく暖かい気持ちは、人間も犬も同じような気がする。
今ふーちゃんは4歳であと何年一緒にいれるんだろうと思うし、いない生活がもう考えられないほどかけがえのない存在になった。いつかこの世を去って今世のことをどこか遠くの空の上で思い出す時に思い浮かぶイメージがたくさん幸せなものばかりであるといいなと願ってる。
edit : Sayuri Otobe
修復家 河井 菜摘
1984年大阪生まれ。京都市立芸術大学、大学院にて漆工を学び、2015年に独立。漆と金継ぎがメインの修復家として活動。
陶磁器、漆器、竹製品、木製品など日常使いのうつわから古美術品まで1000点以上の修復を行う。
Instagramをきっかけに購入した鳥取の山の家で過ごしながら、京都・東京・鳥取の3拠点生活を送る。