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実は気軽に始められる、今の時代の「ぬか床」のあり方。写真と文:塩山奈央 (暮らし家) #2April 10, 2026

ぬか床は、住環境や家族構成、使う頻度によっても、手入れの仕方がずいぶん変わってくるように思う。ぬか床作りやお手入れの本は、探してみると他の料理本に比べて圧倒的に少ない。そして、現代に合わせてバージョンアップされていないやり方が、王道として残っているようにも思う。

私も最初はいくつかの本を参考にして始めたけれど、昔からのやり方が今の時代に合わないこともあるなぁ、と感じることがしばしばあった。

今の暮らしに合わせた「ぬか床」を考えること。写真と文:塩山奈央 (暮らし家) #2
持ち寄りごはん会で重宝される、ぬか漬けの盛り合わせ。

おそらく、冷蔵庫がまだあまり普及しておらず、大家族で毎日漬けるのが当たり前だった時代の教えがそのまま受け継がれているのではないだろうか。

数日に一度のペースでぬか漬けを楽しむなら毎日混ぜる必要はないし、野菜によって異なる漬け時間も、切り方や塩の揉み込み方ひとつで揃えることができる。「酸化が進むのですぐに食べるほうがいい」と言われることもあるが、冷蔵庫に入れておけば3、4日はおいしくいただける。

もちろん、昔から受け継がれてきた情報も大事なのだけれど、ぬか床民を増やすには、新しいやり方も取り入れていく柔軟さが必要だと思うのだ。

私がぬか床の本を書こうと思ったのも、そういったことをお伝えしたいという思いが強かった。

どういうぬか床にしたいか、どんな味に漬けたいかをイメージしながら手をかけ、自分好みに育ってくれたときの喜び。

そんな毎日の小さな喜びを発見するお手伝いすることができたら嬉しいなぁ、と思いながら、ぬか床に日々向き合っている。

今の暮らしに合わせた「ぬか床」を考えること。写真と文:塩山奈央 (暮らし家) #2娘が幼稚園の頃に行われた「江戸週間」という行事で、ぬか床&ぬか漬けを披露したときのひとコマ。
娘が幼稚園の頃に行われた「江戸週間」という行事で、ぬか床&ぬか漬けを披露したときのひとコマ。

暮らし家 塩山奈央

塩山奈央
暮らしの中から生まれる様々なことを提案し続ける。暮らしにまつわる著書には、エッセイや料理本、手仕事、ぬか漬け本など多岐にわたる。ぬか床歴は20年ほど。味噌作り歴も20年以上の発酵食好きでもある。

instagram.com/shioyamanao

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