EVENT いま訪れたい場所、見たいもの。

山口・長門湯本温泉で「うつわの秋」vol.4が開催。注目の陶芸家たちが様々な形で器を展示。September 08, 2023

長門湯本温泉 うつわの秋 深川窯

見て、触れて、使って。深川(ふかわ)窯の文化を堪能できる特別な10日間。

 山口県北部の長門市にある、長門湯本温泉&Premium No.116「旅をしたくなる、美しい暮らしのある町」特集でも紹介した、約600年と県内最古の歴史をもつ温泉街だ。懐かしい風景と新しいカルチャーが混在し、今注目が集まるエリアでもある。ここからほど近い山間部で約360年にわたってつくり続けられているのが、「深川萩」と呼ばれる陶器。この街に息づく深川窯文化を体感できるイベント「うつわの秋」が9月16日(土)〜25日(月)に開催される。4回目を迎える本年も、昨年に引き続き5つの窯元から、坂倉新兵衛窯の15代坂倉新兵衛、坂倉正紘、新庄助右衛門窯の14代新庄貞嗣、新庄紹弘、田原陶兵衛窯の13代田原陶兵衛、田原崇雄、坂田泥華窯の坂田澄治、坂倉善右衛門窯の10代坂倉善右衛門ら8人が出展する。

 今年のテーマは、「秋暁(しゅうぎょう)」。メイン会場の『恩湯』では、「秋暁」をイメージし、伝統的な技術や素材を用いてつくられた「明けの器」が展示される。萩焼ギャラリーを併設するおみやげ処『おとずれ堂』でより作家性が強い作品を観覧できたり、地元作家の器と自家製ケーキが楽しめる『cafe&pottery 音』で日常的に取り入れやすい作品を購入できたりと、普段なかなか出合えない1品に巡り合える機会になっている。

 懐かしい昭和の景色を守りながらも、地域の人も観光客も喜ぶ再生プロジェクトが進められ、より一層魅力を増した長門湯本温泉。新旧が融合する温泉街を散歩しながら、深川窯の器を堪能してみては?

長年、この地で親しまれてきた町のシンボルでもある立ち寄り湯『恩湯』。この施設に隣接するレストラン『恩湯食』では、「うつわの秋」限定の特製プリンを深川窯の器で楽しめる。
長年、この地で親しまれてきた町のシンボルでもある立ち寄り湯『恩湯』。この施設に隣接するレストラン『恩湯食』では、「うつわの秋」限定の特製プリンを深川窯の器で楽しめる。
イベントのメイン会場である『恩湯』では、8人の陶芸家による、「明けの器」が展示される。
イベントのメイン会場である『恩湯』では、8人の陶芸家による「明けの器」が展示される。
川沿いにあるオーセンティックバー『THE BAR NAGATO』。田原陶兵衛窯の13代田原陶兵衛が手がける器で、長門市初のクラフトジンをつくる『ネオ・ブルー・ディスティラリー』の「青舞 (オーブ) 」を使った限定ドリンクが提供される。
川沿いにあるオーセンティックバー『THE BAR NAGATO』。田原陶兵衛窯の13代田原陶兵衛が手がける器で、長門市初のクラフトジンをつくる『ネオ・ブルー・ディスティラリー』の「青舞 (オーブ) 」を使った限定ドリンクが提供される。
3人の陶芸家による個性のあるビアマグに、長門湯本で醸造されたクラフトビール『365+1 (サンロクロク) BEER』を注いだ特別な飲み比べセットが限定で登場。
3人の陶芸家による個性のあるビアマグに、長門湯本で醸造されたクラフトビール『365+1(サンロクロク)BEER』を注いだ特別な飲み比べセットが限定で登場。
長門湯本のレンタルサイクル『YUMO』のE-bikeに乗って、萩焼深川窯の里を見学できる。
長門湯本のレンタルサイクル『YUMO』のE-bikeに乗って、萩焼深川窯の里を見学できる。
 

EVENT INFORMATION

長門湯本温泉「うつわの秋」vol.4 〜秋暁〜

場所:恩湯(長門市深川湯本2265 10:30〜17:30 会期中無休)
   おとずれ堂(長門市深川湯本2321-1 11:00〜18:00 火水木休)
   cafe&pottery 音(長門市深川湯本1261-12 10:00〜16:00 水木休) 
   恩湯食(長門市深川湯本2270-5 11:00~17:00 火水休) 
   365+1BEER(長門市深川湯本1247-2 営業日・営業時間はSNSに掲載)
   THE BAR NAGATO(長門市深川湯本1325−1だいご長屋2F 18:00〜24:00 月休)
会期:2023年9月16日(土)〜 25日(月)

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