FOOD 食の楽しみ。
ときめきを呼ぶ、新定番のクッキー缶。
SNACK TIMEDecember 27, 2021
缶を開けると、ふわりと漂う甘い香りと美しいビジュアル。何から食べようかなと手を迷わせるのも、楽しい時間。本誌恒例、おやつ特集内「ときめきのクッキー缶」企画から一部をお届けします。
*2021年12月20日発売『&Premium』最新号「やっぱり、おやつは大切。」より。
『La KLASSIQUE』
京都の人気パティスリーから満を持して登場。
焼き菓子が好きで、2018年のオープン当初から8種のクッキーを揃えていたという加藤雅也シェフ。それから、3年の間に種類はどんどん増え、2021年、満を持してのクッキー缶の登場となった。「上蓋にゆるやかなアーチがかかった、大きな缶に詰めたかった」というシェフの願いを叶えたのは、茶筒などを手がけている京都・宇治の製缶会社。伝統菓子を大切にするパティスリーらしい、クラシックな印象のオーバル缶には、スペシャリテも形を変えて入っている。中央のジャムサンドの下に置かれた子ぶたのレモンクッキーがそれ。三重県産のマイヤーレモンを使った看板のレモンケーキを、幸せを呼ぶ子ブタの形のクッキーにしたものだ。そのほか、フランス伝統のクッキーから、ドレンチェリーを飾ったレトロな絞りタイプ、塩気のあるものまで、多彩に14種。ジャムサンドの上にあるプレッツェル形のチーズクッキーは、この缶だけに入っているお楽しみ。
●京都市左京区下鴨森本町13‒9 ☎075‒746‒3059 10:00~17:30日月休 FAX(☎と同じ)で取り寄せ可。
様々な形でぎっしり詰めた飽きないクッキー。
毎日食べても飽きずに、安心して楽しめる。ウェブやセレクトショップなどで販売する焼き菓子が、人気を集める中里萌美(もみ)さん。このクッキー缶を作ったのは、1年前。「いろいろな形、焼き色、質感のものを、隙間なくぎっしり詰めたかった」と、正方形の缶には、三角、半円、正方と形を変えたクッキーが隙間なく。北海道産の小麦粉、菜種油、素焚(すだき)和糖など、できる範囲で体と環境にやさしい素材で作るクッキーは、歯応えが心地よく、バターと卵は不使用。どれから食べようか迷ったら、割れないよう、あえて厚めに焼いたサブレを。塩気とザクザク感が後を引く、きのね堂らしい一枚だ。実はこれを作っているのは、東京・神保町の新たな工房。ここが初の実店舗としてオープン予定。
HPから取り寄せ可。
『PAS DE DEUX』
引き算で生まれる素材本来のおいしさを。
オーガニックなど、まだまだ珍しかった1985年から、体にやさしい素材にこだわったお菓子を作り続けている『パドゥドゥ』。クッキー缶は、2020年のリニューアルオープンを機に誕生した。国産小麦粉、北海道よつ葉バター、島根の平飼い有精卵、沖縄のきび和糖など、素材への思いは、ほかのお菓子と一緒。クッキーではさらに「材料を引き算して、素材の味を際立たせている」と、店主の河合由海(ゆうみ)さん。カボチャの種がのった全粒粉たっぷりのクッキーはその代表格で、堂々2か所に配置。もうひとつの人気者は、オーガニックのクルミとドライフルーツを混ぜ、卵なしで焼き上げたビスケット。2月には、東京・清澄白河に2 号店が誕生、この缶も販売予定という嬉しいお知らせも!
●さいたま市見沼区東大宮4‒14‒3 70120‒678‒010 10:00~17:00 月火休 電話、HPから取り寄せ可。
photo:Satoshi Yamaguchi text:Yuko Saito