MUSIC 心地よい音楽を。

ミュージシャン Ovallさんが選ぶ土曜の朝と日曜の夜の音楽。vol.1October 04, 2024

October.04 – October.10, 2024

Saturday Morning

Title.
Morning Zoo
Artist.
Ratboys
元デス・キャブ・フォー・キューティーのクリストファー・ウォーラ、プロデュース作。僕もアジカンGotchさんのソロ作で一緒に仕事をさせてもらった事があり、彼の特色らしい、パンク、オルタナティブ、フォークと絶妙なバランスで混ざり合っています。「Morning Zoo」というだけあって「開園したよー!」感があります(笑)。朝はスローにゆっくりというのも素敵ですがパーンとはじけてスタートする朝も良いのではないでしょうか。特に季節の変わり目、元気な朝を迎えたい方にピッタリです。電車やバスの中とか通勤ソングにもいいですね。(mabanua)
アルバム『The Window』収録。

Sunday Night

Title.
Are You Looking Up
Artist.
Mk.gee
間違いなく個人的に2024年最も衝撃を受けたアーティストです。シンガーソングライター Dijonのサポートメンバーとしての活動や、リリースのキャリアも2018年あたりからなのですが、今年何かがいきなり爆発した印象です。コード使いやミックスの音像からも80年代のポップスへのオマージュ愛があり、それでいて現代的ないびつさや、人間味が心地よいアーティストです。春や夏よりもピッタリなのは秋冬の夕方〜夜です。ダウンチューニグされた重心の低いエレキギターも心地よいですね。
「The Dream Police」というアルバムタイトルや「I Want」という曲はいわゆる「あれ」を彷彿とさせるのですが、それが全くいやらしくない。
歴史をリスペクトした上で自身のオリジナリティにそれを落とし込む、これが僕にはとても素敵な事だと思います。(mabanua)
アルバム『Two Star & The Dream Police』収録。
&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ

&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ

音楽好きの“選曲家”たちが月替わりで登場し、土曜の朝と日曜の夜に聴きたい曲を毎週それぞれ1曲ずつセレクトする人気連載をまとめた「&Music」シリーズの第2弾。 23人の選曲家が選んだ、週末を心地よく過ごすための音楽、全200曲。 本書のためだけにまとめた、収録作品のディスクガイド付き。

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ミュージシャン Ovall (オーバル)

Shingo Suzuki、mabanua、関口シンゴによるトリオバンド。メンバー全員がソロアーティスト/ミュージシャン/プロデューサーとしても活動するマルチプレイヤー集団。2006年から現メンバーでの活動を本格化、現在に至るまでジャンルよりもミュージシャンシップを軸に置く姿勢を貫く。ジャズ、ソウル、ヒップホップ、ロックを同列に並べ、生演奏もサンプリングもシームレスに往復し、楕円(オーバル)のグルーヴの中に音を投げ込む。その斬新なスタイルと唯一無二のサウンドは徐々に時代を吸い寄せ、国内外の映像作家、映画監督、そして様々なアーティストからプロデュースやコラボレーションの依頼が殺到。それぞれがソロ活動を活発化させるが、個々が多忙を極めたことが諸刃の剣となり2013年にバンド活動を休止、それぞれの表現を追い求め始める。しかし「この3人ならではのアンサンブルが聴きたい」という要望が絶えず、メンバーもその思いに応える形で、4年の歳月を経て2017年に再始動。直後よりFUJI ROCK FESTIVALなど国内の大型フェスに出演、そして世界中のアーティストとのコラボレーションや海外でのライブツアーも行う。ソロ活動で培ったスキルやノウハウをお互いに持ち寄り、今日もバンドは楕円を描きながら転がり続ける。

ovall.net

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