Food 食の楽しみ。

ラジオパーソナリティ・クリス智子さんが教えてくれた、タコとセロリのガーリック炒めのレシピ。June 16, 2024

少ない材料で手早く作れるとか、時間はかかるけれどシンプルな手順で仕上がるとか。2024年5月20日発売の特集「すぐ作りたくなる、手料理のアイデア」では、家庭料理ならではの気楽さとアイデアが詰まった、料理上手たちのひと皿を集めました。ここでは、ラジオパーソナリティ・クリス智子さんが教えてくれた、タコとセロリのガーリック炒めのレシピを紹介します。

白ワインとの相性がいい一品。心地よい陽気の日は、テラスに出て食事をすることも。お気に入りのテーブルクロスを敷き、料理が映える器やカトラリーを選ぶ時間も楽しむ。
白ワインとの相性がいい一品。心地よい陽気の日は、テラスに出て食事をすることも。お気に入りのテーブルクロスを敷き、料理が映える器やカトラリーを選ぶ時間も楽しむ。

食べる手が止まらない! 会話しながらでも作れるおつまみ。

「料理は私を自由にしてくれる」。透き通った綺麗な声でクリス智子さんは希望を込めて語る。「味に正解がないことが醍醐味だし、作る時間はすごく気分転換になるんです。それに、家族や友人に料理を振る舞うことは、”喜んでもらうチャンス”だと思っています」

クリスさんが客人をもてなすときによく作る一皿が、この「タコとセロリのガーリック炒め」。カウンターキッチンに立ち、友人とワインを飲みながら近況を語り合う。手際よく作れるこの前菜からゆるやかに会食が始まる。調理中、にんにくとセロリのおいしい香りが空間に立ち上る。

「あっという間にできる簡単な炒めものは、ワインのつまみにぴったり。こういうシンプルな料理こそ、作ってみるといろんなことがわかるような気がします。素材の香りを嗅いだり、セロリを切りながらシャキシャキとした心地よい音に耳を澄ましたり。多めに作ってストックすると、味が染み込んでマリネのように冷めてもおいしい味になることもわかる。そういう過程を経て食事を楽しむのが、人間らしい大事な行為だと思いますし、日常の中でとても愛おしい時間なんです」

ボイルしたタコでもいいが、刺身用のほうが柔らかく、おいしく仕上がる
ボイルしたタコでもいいが、刺身用のほうが柔らかく、おいしく仕上がる
タコはなるべく薄いそぎ切りに。片手をタコに添え、包丁を寝かして刃を入れる。夫にクリスマスプレゼントでもらったという鎌倉の老舗『菊一』の包丁。切れ味がよく、下ごしらえがはかどる。
タコはなるべく薄いそぎ切りに。片手をタコに添え、包丁を寝かして刃を入れる。夫にクリスマスプレゼントでもらったという鎌倉の老舗『菊一』の包丁。切れ味がよく、下ごしらえがはかどる。
セロリは根元のほうから好みの厚さで斜め切りに。
セロリは根元のほうから好みの厚さで斜め切りに。
作った料理はレシピカードに手書きで記し、ボックスで大切に保管。眺めるたび、自分の”料理歴”を振り返ることができる。
作った料理はレシピカードに手書きで記し、ボックスで大切に保管。眺めるたび、自分の”料理歴”を振り返ることができる。
味のアクセントになるブラックペッパー。好みでレモンを搾っても。
味のアクセントになるブラックペッパー。好みでレモンを搾っても。
    材料(4人分)
    タコ…400g 
    セロリ…2本 
    にんにく(みじん切り)…2かけ
    オリーブオイル…適量 
    塩…適量 
    醤油…適量 
    ブラックペッパー…適量
    タコをそぎ切りにする。セロリは食べやすいようにピーラーで筋を取り斜め切りにする。フライパンにオリーブオイルを入れて火にかけ、にんにくを弱火で炒める。火が通ったらタコとセロリを加え、塩をふり炒める。途中で醤油を回しがけしてさらに炒め、香りづけのために追いオリーブオイルをする。ブラックペッパーをかけて全体になじませたら完成。
クリス智子さん

クリス智子  Tomoko Chrisラジオパーソナリティ

ラジオパーソナリティとして活動。J−WAVEで『TALK TO NEIGHBORS』『土井善晴とクリス智子が料理を哲学するポッドキャスト』を放送中。

photo : Shinsaku Kato edit & text : Seika Yajima

Pick Up 注目の記事

Latest Issue 最新号

Latest Issuepremium No. 128日本の美しい町を旅する。2024.06.20 — 930円