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今日、どんな花を飾りましたか。マンガ家・ほしよりこさんの花のある暮らし。April 24, 2023

2023年4月6日発売の特別編集MOOK「花と緑を愛でる」。花の飾り方、植物との暮らしの実例を中心に、本誌がこれまで特集してきた、ボタニカルなBetter Lifeを一冊にまとめました。日常にさりげなく花を取り入れている15人に、ふだんの花の飾り方を聞いた企画「今日、どんな花を飾りましたか」より、ここではマンガ家・ほしよりこさんの花のある暮らしを紹介します。

今日、どんな花を飾りましたか。マンガ家・ほしよりこさんの花のある暮らし。

食べたくて庭で育てた菜の花も、窓辺へ。

 改装した古いマンションに暮らす、ほしよりこさん。昔ながらの深い出窓が花を飾る定位置だという。「今日はちょっと張り切った日」と笑うけれど、存在感のあるバラ、ラナンキュラスやチューリップ、サンダーソニア、庭で育てた菜の花やユーカリなど色とりどりの花やグリーンと置物が並ぶ窓辺は、ほしさんの絵を思わせる優しい雰囲気に満ちている。

「花を買うのは近所の店やスーパーでも。お花屋さんと話すのも好きでいろいろ教えてもらいます。野菜と一緒で季節のものが気持ちいいから、これからはみずみずしさを感じるユリや紫陽花が楽しみ」

 ガラスの花器が多いのは「清潔な水が見えると気持ちいいし、お花もきれいに見えるから」と、選ぶもの一つ一つにちゃんと理由がある。

「ぎゅっとまとまった花束よりも、ふわっとほどいて飾りたい。コラージュも大好きだから、置いてみて違和感があったら外したり角度を変えたり」

 そんなほしさんが3年前から習い始めた生け花。「花好きだった祖母の影響で和花も好き。華道って道がつくだけに決まりがあって、先生がちょっと教えてくれるだけでパッと表情が変わる。もう少し短くとか、葉っぱを取ろうとか、こんなにお花を見たことがあったかなと思うくらい集中して時間を忘れてしまいます。帰り道は疲れてぼーっとするほど」

 新たな技を会得したほしさんが窓辺に飾る花は、これからさらに輝きを放つに違いない。

PROFILE

ほしよりこ Yoriko Hoshi マンガ家

『Casa BRUTUS』でマンガ「カーサの猫村さん」、信濃毎日新聞でエッセイ「ほしなのです」を月に1回連載中。単行本に『きょうの猫村さん1〜9巻』『B&D』(ともにマガジンハウス)、『逢沢りく 上・下』(文藝春秋)など。

ほしよりこ

photo : Yoshiko Watanabe illustration:Shapre text : Mako Yamato cooperation:Izumi Karashima

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