MUSIC 心地よい音楽を。
クニモンド瀧口さんが選曲。色とりどりの“シティ・ミュージック” が詰まった、大人のためのコンピレーション・シリーズが発売。August 04, 2023
時代を超えてもなお色褪せない、都会的で、洗練された楽曲を発掘。
国内外で人気を博している都会的なムードを纏った「シティ・ポップ」と呼ばれる楽曲の数々。「土曜の朝と日曜の夜の音楽」でもそうした素敵な選曲を披露してくれた〈流線形〉のクニモンド瀧口さんは、「シティ・ポップ」シーンを牽引するアーティストの一人。
マニアックな独自の視点で隠れた名曲を発掘し、楽曲解説とともにその魅力を届けるコンピレーションCD「City Music Tokyo multiple」がリリースされた。今回、熱い視線を注いだのは、1980年代から2000年代という幅広い年代に制作された楽曲群。選曲する上でキーにしたのは、「都会・音楽・東京」というイメージだ。
夜の高速道路の景色を想像させるシンセサイザーの音色、大人の恋を綴ったロマンチックな歌詞、艶やかさを纏った歌声、ソウルフルなサウンドプロダクション……そうしたディテールのひとつひとつからメロウな大人の世界が、浮かび上がる。
本作は配信でもリリースされているが、コンピレーションCDのブックレットには、楽曲を演奏しているアーティスト一覧と丁寧な解説がもれなくついている(マニアには音楽熱が一層高まる、熱い情報がたっぷり)。
ぜひ、夜のドライブで、散歩道で、この夏を高揚させてくれるアーヴァンな楽曲を楽しんでほしい。
『CITY MUSIC TOKYO multiple』
発売:7月19日
配信リンク: https://cmt.lnk.to/multiple
ダイジェスト試聴動画: https://www.youtube.com/watch?v=ubjBwYFO6YM
クニモンド瀧口
2003年に流線形のメンバーとして音楽活動を開始。'03年『シティミュージック』、'06年『TOKYO SNIPER』、'09年 比屋定篤子とのコラボレーションアルバム『NATURAL WOMAN』を発表。プロデュース/楽曲提供/アレンジでは、代表作として一十三十一『CITY DIVE』、ナツ・サマー『HAYAMA NAIGHTS』、古内東子「Enough is Enough」などがある。'20年 シティ・ミュージックを選曲/監修したコンピレーションアルバム・シリーズ『CITY MUSIC TOKYO invitation』、NHKドラマ「タリオ -復讐代行人の2人-」のサウンドトラック『Talio』を流線形/一十三十一の名義で発表。音楽を中心に幅広く活動中。
text:Seika Yajima