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武内晴二郎の練り込みの器選・文/郷古隆洋No. 185 / July 10, 2018

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今は亡き、倉敷の陶芸家・武内晴二郎さんの練り込みの器です。陶芸の技法の一つである「練り込み」とは色の異なる土を練り合わせて模様を作るもの。練る作業の技術がないと割れが生じてしまうので、陶芸家の腕が問われる技法でもあります。これは彼らしい藍色の土が練られた深鉢で、うねうねとした模様に可愛らしさを感じます。

Photo:Naoki Seo
郷古隆洋
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郷古隆洋

ユナイテッドアローズ、ランドスケーププロダクツを経て2010年に Swimsuit Department を設立。輸入代理店をはじめ、世界各国で買い付けたヴィンテージ雑貨などを販売する「BATHHOUSE」を運営するほか、店舗のインテリアコーディネートやディスプレーなども手がける。2015年9月には、日本で初の開催となるモダニズムショーを主宰した。→ swimsuit-department.com

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