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食べる、描く、編む。 / November 30, 2019 長田佳子・塩川いづみ・水島七恵による
プロジェクト「腑」がワークショップを開催

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illustration:Izumi Shiokawa design:Michio Yokoyama(KUMA)

地球の表面積と、私たちの体の7割は水でできている。

2020年2月、菓子研究家の長田佳子さん、イラストレーターの塩川いづみさん、編集者の水島七恵さんによるプロジェクト「腑(はらわた)」がワークショップを開催します。

腑は、食べる・描く・編むをはじめとする様々な行為を通じ、心と体の同時性を探求するプロジェクト。2017年にスタートし、ワークショップや展示などを行ってきました。

今回紹介するワークショップは、トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)による、あらゆる表現が集まるプラットフォーム「OPEN SITE」の教育普及プログラムとして開催されるもの。

腑の活動としては、2018年、北海道・洞爺村にて開催された「食とドローイング」、今年、神奈川・葉山で開催された「息を継ぐ」に続く、第3弾となります。

 
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長田佳子さん photo:Yayoi Arimoto
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塩川いづみさん photo:Yayoi Arimoto
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「食とドローイング」で行われたトークの様子。左から『ラムヤート』オーナー・今野満寿喜さん、長田佳子さん、塩川いづみさん、水島七恵さん。photo:Yayoi Arimoto
 

ワークショップのテーマは、「継ぐ」。
腑は今回の開催にあたり、次のような言葉を寄せています。

ワークショップを行う会場、トーキョーアーツアンドスペース本郷は、
1928年に建てられ、職業訓練校、教育庁庁舎等として使用されていた歴史ある建物です。

建物1Fの床はよく見ると、焼かれた貝が埋まっていました。日本を代表する左官職人さんが手がけたというその床は「海山たたき」と呼ばれているそうで、そのなんとも言えない味わいに私たちはすぐに惹きつけられました。

また、建物のほど近い場所には江戸時代、飲み水を供給する上水として重要な役割を持っていた神田川が流れていて、最寄駅は、御茶ノ水駅と水道橋駅。
なるほど。いつしか私たちの心の中には「水」というテーマが宿り始めました。

「ザ・ブルー・マーブル」。その昔、「アポロ17」の宇宙飛行士によって初めて撮影された地球は、宇宙に浮かぶ青いビー玉のように見えることからこう呼ばれましたが、その名の通り、地球表面積の約7割は水です。そしてまた、人体の約7割も水で構成されています。

その水を、今回私たちはマーブリング(墨流し)によって可視化しながら、同時に食を通じて体内の水の気配を捉えるワークショップを行い、制作した作品を発表したいと思います。(腑)

 
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photo:Yayoi Arimoto
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ワークショップ「食とドローイング」で叩き染めに使用した植物。photo:Yayoi Arimoto
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ワークショップ「食とドローイング」の様子。photo:Yayoi Arimoto
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「食とドローイング」にて、『ラムヤート』の台所を借り、お菓子の試作をする長田さん(左)。 photo:Yayoi Arimoto
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ワークショップ「食とドローイング」に合わせてつくったお菓子。材料には、できる限りその土地の素材を使用。photo:Yayoi Arimoto
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ワークショップ「食とドローイング」で制作した布。photo:Yayoi Arimoto
 

ワークショップは2月1日(土)、2日(日)、東京・御茶ノ水にあるTOKAS本郷にて開催。
1日目はJAXA 第一宇宙技術部門地球観測研究センター研究開発員の山地萌果さんと腑によるトーク、2日目は腑の3人によるトークも行われます。

また当日、長田さんが作ったお菓子をいただけるというのも嬉しい。腑の思いは、“お菓子を食べておいしいと感じる心と絵を見ること、描くことで何かを受け取る心。その心が交わる場所を、好奇心を持って探求したい”——ということ。
申込締切は、12月23日までです。詳細はこちらから。

 

腑「継ぐ」
ワークショップ:2020年2月1日(土)、2日(日)13:00〜16:00
展示:2020年2月4日(火)〜9日(日)11:00〜19:00
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
住所:東京都文京区本郷2-4-16
アクセス:御茶ノ水駅、水道橋駅、本郷三丁目駅、各駅より徒歩7分
申込締切:2019年12月23日(月) ※応募多数の場合は抽選
参加料:無料
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペース

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text: Yu Miyakoshi