&Taipei 台北の日用品探索
日本統治時代の建築物に使われたヒノキをお香に。&Taipei 台北の日用品探索 Vol.23November 11, 2024
日本統治時代の建築物に使われたヒノキをお香に。
かつて日本が台湾を統治していた1895~1945年の50年間に建てられた建築物は、リノベーションされたり取り壊されている。日本人が台北で経営するセレクトショップでは、取り壊された官舎に使われていたヒノキで家具を作る台湾メーカーが出す廃材をアップサイクルしたアイテムを開発。その一つがこのお香で、「できるだけ自然な香りにしたかった」というお香好きなオーナー東さんのこだわりで、材料はヒノキの粉と、のり剤に使う植物由来のタブ粉のみ。あえてエッセンシャルオイルを使用せず、時を超えて残った貴重なヒノキをそのまま日用品にした。ヒノキのアップサイクルアイテムは、ほかにエッセンシャルオイルを加えたサシェやマグネットフックなどがある。
BRUSH & GREENブラシアンドグリーン
台北市大同區安西街33號 ☎02‒2555‒0849 10:00~18:00 月休 姉妹店『61note』でも取り扱いあり。
近藤 弥生子台北在住ライター
台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。
photo & text : Yaeko Kondo