&Taipei 台北の日用品探索
使い捨てても罪悪感なし、水草の無添加ストロー。&Taipei 台北の日用品探索 Vol.16November 04, 2024
使い捨てても罪悪感なし、水草の無添加ストロー。
タピオカティーなどのドリンク文化が発達し、毎日800万本の使い捨てストローが使われている台湾。近年急速に脱プラが進みつつあり、使い捨てのプラスチック製品は2030年までに全面的に使用禁止される予定だ。そんななか注目を集めているのが、「蒲草(プーツァオ)」(和名アンペラソウ)という、茎が空洞になっている水草で作られたストロー。カフェを経営していた陳(チェン)さんとその友人らが、環境に悪くなく使い捨てできるストローを作ろうと台湾内外で植物を探すところから始めて開発した。農薬や除草剤を使わずに水草を育て、収穫・洗浄し、中の節を取って乾燥・消毒するという工程で、添加物を一切加えない。100%草なので、捨てても3~6か月ほどで自然に分解される。
近藤 弥生子台北在住ライター
台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。
photo & text : Yaeko Kondo