&Taipei 台北の日用品探索
東洋ハーブと天然の湧き水で手作りした石けん。&Taipei 台北の日用品探索 Vol.06October 25, 2024
東洋ハーブと天然の湧き水で手作りした石けん。
台湾では石けんが根強く支持されており、その代表格が日本にも進出している〈阿原YUAN〉だ。陽明山国家公園内で汲んだ天然の湧き水と、自家農園で自然農法によって育てた無農薬の東洋ハーブを用いて作られる。台湾でポピュラーなハーブ「月桃」は、根の部分に最も栄養が満ちるまで6 年ほど待ってから刈り、湧き水で洗い、人の手で細かくカットして石けんの材料にされるという。すべての工程で機械を使わず、成分を壊さないように熱を加えず、およそ60日間かけて作るという独自の製法を採用。ブランド創立17年目の2022年夏には、19種類ある石けんのパッケージをリニューアル。コーヒーかすを再利用した紙などを使用し、さらに低炭素化を実現した。
近藤 弥生子台北在住ライター
台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。
photo & text : Yaeko Kondo