パリジェンヌの4時のおやつ
オレンジの花がふわりと香る南仏の郷土菓子、ナヴェット。【パリジェンヌの4時のおやつ】November 02, 2025
昼食も夕食も日本より遅いフランスは、おやつ時間も16時。パリジェンヌが普段食べているおやつを紹介します。
ナヴェット
―1袋€5.40―

南仏・プロヴァンスやマルセイユの郷土菓子、ナヴェットは小舟の形をしている。13世紀にマルセイユへ流れ着いた舟に聖母マリアの木像がのっており、人々はその木像をサン・ヴィクトール修道院に祀ったとされる。18世紀、この伝説をもとにマルセイユのパン職人が考案したのがナヴェット。船乗りの保存食として長い間親しまれてきた。乳製品が少ない地域なので、粉にオリーブオイルとオレンジの花で香り付けをした水を混ぜて焼く。少し固めだが、噛むと粉の旨味がじわりと広がり、さらにオレンジの花の香りがふわりと立つ。アルルではローカルに人気のパティスリー『マサキ・ヤマモト』で販売。ナチュール、チョコや抹茶などがある。



























