骨董王子の日用品案内
No. 155 / January 30, 2018 牛ノ戸焼の陶器選・文/郷古隆洋

鳥取の牛ノ戸焼は、昭和初期には衰退して存亡の危機にあったようですが、民芸運動家の柳宗悦や鳥取の民芸運動理解者として知られる吉田璋也らによって復興され、現在の姿があります。はっきりと二つの釉薬を掛け分けられた姿は、独特のコントラストが凛々しさを感じさせてくれます。この手法は「緑釉黒釉染分」と呼ばれ、見た目の美しさはもちろん、使ってみるとさらに良さがわかる器です。
Photo:Naoki Seo
