めでたい縁起物を巡る、京都旅。
京都を訪れたら手に入れたい、愛らしい縁起物マップ。めでたい縁起物に出合う、京都旅。vol.2February 20, 2023 /〔PR〕
めでたくて、愛でたい縁起物を求めて歩きたい2つの代表的な神社と、
京都各地の愛らしい縁起物を紹介するこのコラム。
vol.2は、参拝の思い出になる授与品に出合える場所を、
本誌連載「&Kyoto」でおなじみのライター、大和まこさんが案内。
京都縁起物マップ Kyoto Charms Map
神社仏閣に参拝して、日頃の感謝を伝えたり願い事をしたり。良い気が流れる場所で心を整えたら、めでたくて、愛でたい縁起物を手に入れてほしい。
縁起物といって、まず思い浮かぶのは神の使いをモチーフにしたもの。天満宮なら牛、八幡宮は鳩、稲荷は狐といった具合に、それぞれの御祭神は決まった動物の使者や眷属(けんぞく)を持っている。その使いをかたどった縁起物は土人形や土鈴など立体のものも数多く、愛らしさもひと際。
そして京都で縁起物を語るときに外せないのが伏見人形の存在。古くは桃山時代末から作られ始め、江戸後期に最盛期を迎えた歴史ある郷土玩具にして、土人形の元祖でもある。今ではただ一軒の窯元を残すのみとなったものの、かつて伏見界隈にいくつもの窯元があった京都では、伏見人形で作られる縁起物が多かったという。ここに紹介した瀧尾神社の福助人形や荒木神社の口入人形なども、かつては伏見人形の窯元で作られていたもの。残念ながら窯元の廃業で作り手は変わってしまったものの、その意匠は受け継がれており、個性豊かな表情で楽しませてくれる。
ほかにも寺社に縁の深い人物や宝物をモチーフにしたもの、御利益を強調したものなど、個性豊かな縁起物が揃う。
ひとつひとつひもとけば、寺社をより深く知ることにも繋がっていくに違いない。心惹かれる縁起物を手に入れながら、寺社を巡る楽しみが京都にはあるのだ。
1.出世稲荷神社の出世鈴 大原
天正15(1587)年、幼少より稲荷神社を信奉する豊臣秀吉が、聚楽第(じゅらくだい)を造営する際に建立。名は立身出世を果たした秀吉にちなむ。神と自分自身、それぞれに出世を誓うことから2つの鈴に。¥700。▷京都市左京区大原来迎院町148 ☎075−744−4070 授与所9:00〜17:00 無休 拝観料無料
2.三宅八幡宮の神鳩 上高野
応神天皇を祀った八幡宮は田畑の虫除けから転じ子どもの虫封じの御利益で知られる。神の使いは鳩で、門前には狛鳩の姿。魔除けの青と赤が印象的な土人形は、金の首輪が付くほうが雄。¥1,700。▷京都市左京区上高野三宅町22 ☎075−781−5003 授与所9:00〜16:00 無休 拝観料無料
3.新日吉神宮(いまひえじんぐう)の神猿 大原
比叡山の鎮守、日吉大社を分社したため、使いは同じく猿。烏帽子(えぼし)をかぶり御幣を持つ神猿は金網に入れられた狛猿を写したもの。魔除けや厄除け、勝ち運を授けてくれる。¥1,000。▷京都市東山区東山七条東入ル妙法院前側町451−1 ☎075−561−3769 授与所9:00〜17:00 無休 拝観料無料
4.瀧尾神社の福助人形 東福寺
大丸百貨店の創業者、下村彦右衛門がモデルとされる福助人形。商いに出る朝夕に瀧尾神社に詣でたことから縁がある。大商人となった後に貧しい人を助けたため福助と呼ばれたと伝わる。¥3,000。▷京都市東山区本町11−718 ☎075−531−2551 授与所10:00〜18:00 不定休 拝観料無料
5.荒木神社の口入人形 伏見
伏見稲荷大社の御神体、稲荷山の裏参道にある縁結びの神。口入とは間を取り持つ意味で、仲人と男女の3体が1組に。祈願したら持ち帰って祀り、願いが叶ったらお参りして返納する。3体1組¥5,000。▷京都市伏見区深草開土口町12−3 ☎075−643−0651 授与所9:00〜17:00 無休 拝観料無料
6.高山寺の狗児(くじ) 栂尾
鳥獣戯画で知られる高山寺の中興の祖、明恵上人は鳥や動物も慈しんだという。可愛がった仔犬を木彫りにした狗児は鎌倉時代の湛慶作と伝わる。その姿をソフビで再現。¥5,500。▷京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8 ☎075−861−4204 授与所8:30〜17:00 無休 拝観料¥800、秋期別途入山料¥500
7.大報恩寺の招福面 西陣
創建時、本堂を建てた棟梁・長井飛騨守高次は採寸を間違え、妻・阿亀の助言で事なきを得るものの、夫の恥と阿亀は自害。冥福を祈る塚が建てられ、夫婦円満を祈るおかめ信仰の発祥に。¥600。▷京都市上京区七本松通今出川上ル ☎075−461−5973 授与所9:00〜17:00 無休 拝観料無料
8.法輪寺の干支土鈴 円町
だるま寺の名で知られ、境内に達磨堂を持つ古刹には、苦難にくじけず立ち上がるよう祈願する人が絶えない。十二支それぞれにだるまを合わせた土鈴が揃う。¥1,000。▷京都市上京区西大路通御前西入ル行衛町457 ☎075−841−7878 授与所9:00〜16:30 無休 拝観料無料、本堂のみ¥300
9.大原野神社の神鹿張り子 西京
延暦3(784)年、桓武天皇が長岡京遷都の際に奈良の春日大社の神々を祀って創建したことから、春日大社と同じく鹿が神の使いに。開運や厄除け、縁結びの神としても信仰される。¥800。▷京都市西京区大原野南春日町1152 ☎075−331−0014 授与所8:30〜17:00 無休 拝観料無料
photo & text : Mako Yamato illustration : Junichi Koka
JR東海からのお知らせSpring Special Visit
そうだ 京都、行こう。御利益を祈り、花を楽しむ春の旅。
梅の北野天満宮、桜の平安神宮など美しい花が咲く社寺にて、花や建物を切り絵で表したオリジナル御朱印を特別にご用意しました。左の御朱印は、梅が美しい城南宮のもの。▷実施期間/〜3月16日 料金/1600円(神苑拝観+御朱印) *オリジナル御朱印帳(ポケットホルダータイプ)付き
※上の画像はイメージです。
北野天満宮
実施期間/~3月16日 料金/1800円(梅苑入苑+御朱印)*オリジナル御朱印帳(ポケットホルダータイプ)付き
平安神宮
実施期間/3月31日~4月9日 料金/1800円(神苑拝観〈非公開エリア含む〉+御朱印)
※上記は実施社寺の一例です。※オリジナル切り絵御朱印付きプランはすべて事前申込制です。現地での当日申し込みは受け付けておりません。
花で彩られた特別な人力車が京都の街を走ります。嵐山エリア、東山エリア各1台の限定2台運行。実際に乗って街を巡ることのできる、出合えたらラッキーな人力車です。また一日2組、朝限定の予約乗車プランも。加えて二尊院、高台寺には花咲く人力車のモニュメントが登場。ぜひ写真を撮ってお楽しみください。
※乗車は有料です。モニュメントの鑑賞は無料ですが、設置場所により拝観料がかかる場合がございます。※画像はイメージです。実際の走行ルートとは異なる場合がございます。※詳細は特設サイトをご確認ください。
空気の澄んだ爽やかな早朝や、ライトアップで幻想的に照らされる夜間など、一般拝観とは異なる時間に人数限定でゆったりと花をお楽しみいただくプランをご用意しました。写真の世界遺産醍醐寺は、豊臣秀吉が花見を開催したことで知られる桜の名所のひとつ。ともに国宝の金堂や五重塔が並ぶ伽藍エリアでは、枝垂れ桜やソメイヨシノが咲き誇ります。
実施社寺/北野天満宮、城南宮、霊鑑寺門跡、醍醐寺(伽藍・霊宝館)、平等院、東寺、平安神宮、仁和寺
※こちらのプランはすべて事前申込制です。現地での当日申し込みは受け付けておりません。※桜の開花状況は各社寺により異なりますので、お申し込み前にご確認ください。
「京都観光モラル」を大切に。
地域を思いやる、人と触れ合う、環境や美しい街を守る、災害などのもしもに備える。京都観光に関わるすべての人々がお互いを尊重しながら、持続可能な京都観光を創りあげることを目指しています。
ご紹介したプラン・購入方法の詳細は、下記特設サイトで。
※事前のお申し込みが必要です。※掲載内容は予告なく変更となる場合がございます。
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