めでたい縁起物を巡る、京都旅。
ご利益と縁起物をもとめて、北野天満宮と下鴨神社へ。めでたい縁起物に出合う、京都旅。vol.1February 20, 2023 /〔PR〕
めでたくて、愛でたい縁起物を求めて歩きたい2つの代表的な神社と、
京都各地の愛らしい縁起物を紹介するこのコラム。
vol.1は、幸運をもたらすと信じられ、人々に大切に守られてきた
京都の”ごりやくさん”のなかでも、参詣すれば心が整い、
連れて帰りたい縁起物にも出合える2つの神社へ。
北野天満宮 Kitano Tenmangu Shrine
道真公ゆかりの牛に梅、
境内に残る息吹をめぐる。
菅原道真公を祀る全国天満宮の総本社。天神さんの名で親しまれる毎月25日の天神市。2月から3月にかけて境内を彩る梅の花。豊臣秀吉が築いた土塁・御土居と紅葉。北野天満宮と聞いて思うものは、人それぞれだろう。様々な表情を持つ古社は、建築もまた見ごたえがある。とりわけ国宝の御本殿は祈りを捧げるだけでなく、その姿も堪能したいもの。
創建当時の御本殿をはじめ、幾度か再建された建造物は焼失し、現在の御本殿は豊臣秀頼が慶長12(1607)年に築いたもの。石の間と呼ばれる石畳の廊下で拝殿と繋がる八棟造りは、上から見れば屋根の棟がエの字を描く建築様式のひとつだ。西には脇殿、拝殿の両脇には楽の間を備え、御本殿を囲むのは朱の色と極彩色の欄間が印象的な透塀(すきべい)。朝早く目にする、昇る朝日に照らされて鮮やかさを増す様子は神々しく晴れやかでもある。
回廊で御本殿と繋がる三光門も、じっくり眺めたい建造物。華やかな意匠のなかに日と月の彫刻があり、門の名も日・月・星から三光と名付けられている。ところが星はどこにも見当たらない。実は、かつて後西天皇が住まいの大極殿から北野にある天満宮を眺めると、この門の上に北極星が輝いて見えたことから、その名が付いたという。天空とひとつとなり、京を守護したという歴史がまた奥深い。
北野天満宮の神の使いは牛。その由来は道真公が丑年だったことに加え、太宰府で人生を終えた際、みずからの亡骸を乗せた牛車を人が引くのではなく、牛の行くところに安置するようにと言葉を残したことによる。そのため境内には多くの臥牛(がぎゅう)の像が置かれ、撫でることで御利益があると広く信仰を集めているのだ。
神牛土鈴
神の使いの牛をかたどった土鈴は、白牛のほか黒牛もある。¥1,500。ほかに臥牛を写した撫牛や、天神様をかたどった福天神なども。
学業守
文道大祖、風月本主と称えられる道真公。学業向上や試験合格の目標達成のためのお守りは、持ち歩きやすい小ぶりなサイズ。¥1,000。
創建は平安時代の天暦元(947)年、学問の神様、菅原道真公を祀る全国天満宮の総本社。天神様の名で親しまれる。▷京都市上京区馬喰町 ☎075−461−0005 拝観6:30〜17:00 授与所9:00〜16:30 無休 拝観料無料
下鴨神社 Shimogamo Shrine
自然に宿る神を感じる、
京都最古と伝わる古社。
下鴨神社として広く親しまれている神社の正式な名は賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)。同じく上賀茂神社の名で知られる賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)とあわせて賀茂社と総称され、古代豪族・賀茂氏の氏神としての歴史を持つ。御祭神は古代の京都を開いた賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と、その娘で縁結びの神・玉依媛命(たまよりひめのみこと)。崇神天皇7(紀元前91)年の「鴨社造営記」に瑞垣の修造の記録があることから、それ以前から祀られていた京都最古とされる神社だ。
祀られているその場所は、太古の原生林を今に残す糺(ただす)の森。12万4000㎡もの広大な敷地に、ケヤキやエノキ、ムクノキなど落葉樹を中心とした木々が自生する。樹齢200年から600年の大木が600本あることからも、その壮大さが伝わってくる。鴨長明が歌に詠んだ瀬見の小川など、木々の間を縫うように流れる4本の小川も清らか。芽吹く春、青々と緑に包まれる夏、広葉樹が優しく色づく秋、そして凛とした空気が漂う冬と、四季折々に飽きない森の姿。とりわけ御蔭通から南口鳥居へと続く表参道を歩けば、街中であることを忘れてしまうほど。近くに暮らす人々の日々の通り道としても使われていることもあって、のどかな雰囲気も漂う。豊かな自然に包まれて、清々しい気持ちで満たされていく参道だ。
森から一転して鮮やかな朱色が印象的な南口鳥居、楼門を抜けると右手に見えてくるのが御手洗池。土用の丑の日になると池の底から玉のような泡が湧き出ることが鴨の七不思議のひとつでもある池は、足を水につけて無病息災を祈る足つけ神事の場でもある。清らかな水に神を見いだし、祈りを捧げてきた古来の人々に倣い、心静かに祈りたい場所だ。
鴨のくぼて
糺の森から出土した縄文時代の土器のひとつが、窪手と呼ばれる茶碗の源流。双葉葵が描かれており、現在も祭祀に使われている。¥1,000。
レース御守
開運招福のレース御守は、銀の糸で刺繍された双葉葵がキラキラと輝く。中の御札はアクリル板で守られているから安心。¥2,000。
境内には縁結びを祈願する相生社、女性守護として美麗祈願する河合神社などの摂末社もある。▷京都市左京区下鴨泉川町59 ☎075−781−0010 拝観 冬季6:30〜17:00、夏季5:30〜18:00 授与所9:00〜16:00 無休 拝観料無料
photo : Tomoyasu Nakao illustration : Junichi Koka text : Mako Yamato
JR東海からのお知らせSpring Special Visit
そうだ 京都、行こう。御利益を祈り、花を楽しむ春の旅。
梅の北野天満宮、桜の平安神宮など美しい花が咲く社寺にて、花や建物を切り絵で表したオリジナル御朱印を特別にご用意しました。左の御朱印は、梅が美しい城南宮のもの。▷実施期間/〜3月16日 料金/1600円(神苑拝観+御朱印) *オリジナル御朱印帳(ポケットホルダータイプ)付き
※上の画像はイメージです。
北野天満宮
実施期間/~3月16日 料金/1800円(梅苑入苑+御朱印)*オリジナル御朱印帳(ポケットホルダータイプ)付き
平安神宮
実施期間/3月31日~4月9日 料金/1800円(神苑拝観〈非公開エリア含む〉+御朱印)
※上記は実施社寺の一例です。※オリジナル切り絵御朱印付きプランはすべて事前申込制です。現地での当日申し込みは受け付けておりません。
花で彩られた特別な人力車が京都の街を走ります。嵐山エリア、東山エリア各1台の限定2台運行。実際に乗って街を巡ることのできる、出合えたらラッキーな人力車です。また一日2組、朝限定の予約乗車プランも。加えて二尊院、高台寺には花咲く人力車のモニュメントが登場。ぜひ写真を撮ってお楽しみください。
※乗車は有料です。モニュメントの鑑賞は無料ですが、設置場所により拝観料がかかる場合がございます。※画像はイメージです。実際の走行ルートとは異なる場合がございます。※詳細は特設サイトをご確認ください。
空気の澄んだ爽やかな早朝や、ライトアップで幻想的に照らされる夜間など、一般拝観とは異なる時間に人数限定でゆったりと花をお楽しみいただくプランをご用意しました。写真の世界遺産醍醐寺は、豊臣秀吉が花見を開催したことで知られる桜の名所のひとつ。ともに国宝の金堂や五重塔が並ぶ伽藍エリアでは、枝垂れ桜やソメイヨシノが咲き誇ります。
実施社寺/北野天満宮、城南宮、霊鑑寺門跡、醍醐寺(伽藍・霊宝館)、平等院、東寺、平安神宮、仁和寺
※こちらのプランはすべて事前申込制です。現地での当日申し込みは受け付けておりません。※桜の開花状況は各社寺により異なりますので、お申し込み前にご確認ください。
「京都観光モラル」を大切に。
地域を思いやる、人と触れ合う、環境や美しい街を守る、災害などのもしもに備える。京都観光に関わるすべての人々がお互いを尊重しながら、持続可能な京都観光を創りあげることを目指しています。
ご紹介したプラン・購入方法の詳細は、下記特設サイトで。
※事前のお申し込みが必要です。※掲載内容は予告なく変更となる場合がございます。
「そうだ 京都、行こう。」公式SNSはこちら。