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旬の韓国野菜を味わえる、おいしいブランチカフェ『햇 hed.』。写真と文:東山サリー (コーディネーター、ライター) #3September 18, 2025
体にやさしくておいしいものを、じっくり食べたい。そんな時に訪れたいのが、マンウォンドン(望遠洞)にある『햇 hed.(ヘッ)』。
ホンデ(弘大)の先にあるマンウォンドンは、小さな可愛いカフェが多いエリア。ソウルの左側に位置していて中心地からは少し距離があるので頻繁には行けないけれど、町全体のまろやかな雰囲気が好き。
2024年にオープンした『햇 hed.』は、『𝚐𝚘̈𝚍𝚘, 𝚖𝚎𝚊𝚕&𝚍𝚎𝚜𝚜𝚎𝚛𝚝』を運営していた店主が腕をふるう、旬の野菜をたっぷり使った料理をいただけるブランチカフェ。『𝚐𝚘̈𝚍𝚘, 𝚖𝚎𝚊𝚕&𝚍𝚎𝚜𝚜𝚎𝚛𝚝』は、韓国カフェ好きの間では有名だった食堂兼カフェで、昨年惜しまれつつ閉店。閉店前はたびたび訪れていて、もうあの料理を食べられないのか……と残念に思っていたので、こうやってまたおいしいごはんをいただける日が来るなんて幸せ。
季節ごとの旬の野菜を使っているので、メニューは頻繁に変わる。丁寧に作られているなぁと感心してしまうほど、一口を大切にしたいおいしさ。特に好きなのは、極寒の冬に食べる野菜ゴロゴロのポトフ。

暑い夏の日にいただいたのは、グリル野菜のフムス。食べるたびに、体が喜んでいるような気がする。ペースト状にした玉ねぎのフライを砕いて、フムスと一緒に食べると、玉ねぎのコクと香ばしさがプラスされて、もっとおいしい。
店内の空間デザインや家具作りを手がけているのは、インテリアデザイナーのシン・ユミさん。エッジが効いているのに、ユニークで愛らしい彼女の家具が大好きなので、この空間にいるだけでも心が飛び跳ねてしまう。

陽の光でシルバーのバーカウンターがキラキラ光ったり、木の葉の影がゆらゆら揺れたりするのも、まるでアートのよう。
今日も良い日になるな〜とゆるく思える。1日の始まりをここで過ごしたい、五感が満たされる朝食のひととき。
햇 hed.
住所:ソウル特別市 麻浦区 ワールドカップ北路152,2F(서울특별시 마포구 월드컵북로152 , 2F)
営業時間:9:00〜16:00 (L.O.15:00)
定休日:火、水
*1グループ最大3人まで
edit:Sayuri Otobe
ライター、コーディネーター 東山 サリー
