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ソウルで朝活をするなら、『PAJAMA DELI』へ。写真と文:東山サリー (コーディネーター、ライター) #2September 11, 2025
公園で散歩中の人たちが吸い寄せられるように入っていく、ソウルの『PAJAMA DELI(パジャマ デリ)』。閑静な住宅街に、こじんまりとした素敵な個人経営カフェが多いヒョチャン(孝昌)公園エリアは、大好きな町のひとつ。
緑豊かな公園の中にある小さな韓屋カフェには、アイスアメリカーノを買いにランニング中の人々が続々と訪れる。「パジャマのまま行けるくらい、気楽にコーヒーや朝食を買えるお店に」というコンセプトのもと名付けられたこのカフェは、その名の通り、朝、寝ぼけ眼でふらっと訪れるのにぴったりだ。

韓国の若者は健康志向の人が多く、ジム通いはもちろん、早朝から運動する人も多いため、最近は朝早くから営業するカフェが増えているような気がする。
朝は5時に起きて活動できる生活を習慣にしたいと長年言い続けているけれど、朝にカフェへ行くことが、そのための大きなモチベーションのひとつになっている。天気が良ければ青空のもと、外のテーブルで。コーヒーとパンの香りをたっぷり浴びながら、室内でも。
いちじくとピスタチオリコッタのオープンサンドをかじりながら目覚めのコーヒーを飲んでいるだけで、幸せが充満していくよう。

朝食を食べた後は、公園にある運動器具で地元のおじいちゃんおばあちゃんと一緒に運動をすれば、ソウル暮らしの気分を味わえるような旅が完成。
すぐ近くにある1号店も可愛らしいお店。冷え切った体を温めてくれる熱々のオニオンスープは、冬の韓国旅行の朝ごはんにぜひ。
PAJAMA DELI 孝昌公園店
住所:ソウル特別市 龍山区 孝昌院路177-18(서울특별시 용산구 효창원로 177-18
)
営業時間:8:00〜16:00 (L.O.15:30)
定休日:木
edit:Sayuri Otobe
ライター、コーディネーター 東山 サリー

ひがしやま・さりー/2016年突然韓国カフェにハマり、長年勤めていた出版社を退職しフリーランスとなり、2018年ソウルへ移住。今まで訪れたカフェは韓国全土で1200軒以上。著書に『韓国カフェ巡りinソウル』『KOREA SENSE』(ワニブックス刊)、『本当は秘密にしたいソウルおいしいもの巡り2024-2025』(産業編集出版社刊)。現在は韓国企業で会社員として働きながら、フリーランスの韓国コーディネーター、コンテンツクリエイターとして活動。日々出歩いてソウルの最新情報をアップデート中。