&EYES あの人が見つけたモノ、コト、ヒト。
隠れているアートたち。連載コラム : 山本奈衣瑠 #1December 06, 2024
どうも! 初めまして、山本奈衣瑠です!
今日から12月の毎週金曜日、日常の中に隠れる見つけたら1人で楽しい名前のない作品たちを紹介します。
というのは…笑 私は絵画、大きく言って美術が大好きです。
古典的な物も現代アートも時代に限らず大好きなのですが、海外の大きな美術館や真っ白なギャラリーの中だけで生きているのが美術作品ではなくて実は私たちが生活している中にはたくさん隠れている。まだ誰にも見つかってない。でも次の瞬間にはいなくなってしまうかも知れない作品というものがあります。
それを“日常の中に隠れてる見つけたら1人で楽しい名前のない作品たち”と読んでいます。
(今決めたけど)長い。笑
説明しても長いだけなのでさっそく1人目を紹介します。バンクーバーの駅で見つけたこちらの作品。
“白”が4枚飾られています。
これは恐らく連作なのでしょうね。よく見ると4枚とも全く同じではなさそう。
あ、絵画の中には一色の色だけを使って表現してる作品がよくあります。その色に関するイメージはその時々。人それぞれの感情や見え方によって違いますよね。組み合わせによっては落ち着いたり怖くなったりもしますね。(不思議......!)
1950年頃にはイヴ・クラインという画家さんは青一色で自分の作品を作っていたり。しかも好き過ぎて自分で“インターナショナル・クライン・ブルー”という色を作りました。
その色が持つ、その色しか持てない何か。話すと長いからやめます。笑
皆さんは色にどんなイメージを持ちますか? それは感情だけじゃなくて匂いや触り心地や温度も。
そして話を戻しまして。笑 また写真を見てみると作品に近づき過ぎないようにか黄色いコーンが前に置かれています。アートは近くで見ても遠くで見ても真横から見てみてもいろいろな見方が許されます。ですがこちらの作品は、ある一定の距離から見てねということでしょうか。
そしてこれは果たして......“白”なのでしょうか? それとも“空白”なのか“無”を意味してるのか、“空気”ぽさも感じます。
額が黒いことによって、より周りとの境目がハッキリしますね。キッチリと、4枚同じサイズの同じ枠。それだけでも見てて気持ちが良いです。
絵画の中では作品と額の関係性もとても興味深くて両方見て楽しいのですよ!
最近ドイツで見たレンブラント先生の作品が額縁を使って完全に遊んでいて、雑な言葉で言って最高⤴︎でした。楽しい......!
(あえて額縁を付けずに窓っぽさを絵の中で表現する騙し絵のような遊び心......! たまらんね)
はあ、また話が脱線しちゃうので戻しまして笑、こちらの4枚の連作は作者不明、いつ生まれた物なのかは分かりません。
そしてバンクーバーのあの駅で、立ち止まり、これをじっと見てたのは私だけだったかもしれません。そしてもう戻ってもどこにも無いかもしれない。
......さてさて。これを見て聞いて何を言ってるの? と思う方もいるかもしれませんが笑、
こうやって日常の中に隠れた名前のない作品を見つける遊びはただ生活をする中で突然サプライズしてくれたり1人で笑ったり、何か考えてる事に対しての楽しいヒントにもなったりするのです。
こんな感じの設定でやっていきますので どうぞご理解くださいまし( ◠‿◠ )⭐︎笑
ではでは、次も私の見つけた作品を紹介しますね〜! Ciao~‼︎(今ローマでこの原稿を書いているからチャオって言いたいだけ笑)
edit : Sayuri Otobe