EVENT いま訪れたい場所、見たいもの。
写真家・高木由利子と額装師・モリヤコウジ、漆芸家・宮下智吉による展覧会『写額漆』が、長野市のギャラリー「夏至」で9月9日より開催。September 09, 2023
写真と額縁、漆芸によるセッションの記録。
9月9日から9月25日まで、長野県長野市のギャラリー『夏至』にて、写真家・高木由利子さんと額装師・モリヤコウジさん、漆芸家・宮下智吉さんによる展覧会「写額漆」が開催される。2015年刊行の高木さんの写真集『sei』には、皮を剥いだ植物が画面いっぱいに映された写真が28種類収録されている。「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展の撮影など、ファッションと人体を主題に表現してきた彼女が、近年関心を寄せている、自然物の普段は見えない世界を写し撮った作品だ。今展では、その写真の数々が、モリヤさんと宮下さんの額装によって新たな姿に生まれ変わる。
写真=データというイメージが強くなっている中で、”モノ”としての写真の存在価値を伝えるための方法を試行錯誤してきた高木さん。ただ写真を壁に飾るのではなく、漆素材の額装を使ったり、作品を床に置いてみたりと多様な仕掛けがあるという。窓景のような作品から穴を覗き込む程の作品まで、写真という媒体が額装という仕掛けを通し、新鮮な鑑賞体験を提供してくれるだろう。3人の2年間に及ぶ共同作業の軌跡を、この機会にぜひ。
EVENT INFORMATION
高木由利子・モリヤコウジ・宮下智吉『写額漆』
会期:2023年9月9日(土)〜9月25日(月)
会場:夏至(長野県長野市大門町54 2F)
時間:11:00〜18:00