BOOK 本と言葉。

写真・野川かさねさん、文・小林百合子さんの新刊『山の時刻』が刊行。January 02, 2026

写真・野川かさねさん、文・小林百合子さんの新刊『山の時刻』が刊行。

129枚の写真と120本のエッセイが呼応し、読む人をおおらかな山の時刻(とき)へ誘う。

長年、山と自然を題材に表現を重ねてきた写真家の野川かさねさん、編集者の小林百合子さん。ともに本誌でも活躍する2人の新刊『山の時刻(とき)』が12月19日に刊行された。

15年以上ともに山を歩き、数々の著作を世に出してきたふたり。今回の著作では、野川さんが撮り溜めてきた作品の中から129枚を厳選し、その写真からインスピレーションを得て、小林さんが120本の小さなエッセイを執筆。往復書簡のようにも感じられる、ビジュアルエッセイ集だ。本の制作にあたり、小林さんはそれぞれの写真が「いつ」「どこで」撮影されたものかはあえて野川さんに聞かなかったという。野川さんがシャッターを切った”とき”に思いを馳せ、自分の山での記憶を辿った。中には八ヶ岳で撮影された花の写真を見て、北海道の山の思い出を綴ったものもある。

写真・野川かさねさん、文・小林百合子さんの新刊『山の時刻』が刊行。
写真・野川かさねさん、文・小林百合子さんの新刊『山の時刻』が刊行。
写真・野川かさねさん、文・小林百合子さんの新刊『山の時刻』が刊行。

「野川さんが写した129枚の写真、それは瞬間であり、点であり、“時刻”です。そのすべてをつなぎ合わせたとき、そこに一筋の時間の流れが生まれる。それは、ひとつひとつの写真に文章を記した私をはじめ、この本をめくる人の数だけあるんです。すべて異なり、固有で、かけがえのないもの。いつも自分の中にあり、ゆったりと流れる時間は、いつか自分を支え、励ましてくれるものになる。この本が、自分の中だけに流れる“もうひとつの時間”に気づくきっかけなれたら嬉しい」と小林さん。

春夏秋冬に章立てされた構成のため、本を手に取った季節のページから読み始めるのもいい。美しい山々、それらの季節の移ろいを眺め、おおらかな時間に身を委ねてみては。

また、刊行を記念し、東京と名古屋でトークイベントも開催予定。本の制作ストーリーや、山歩きの体験談、山と街を往来する日々の生活……、さらには書くこと、撮ることそのものについて。著者2人の15年をトークで振り返る機会となりそうだ。

Book Information『山の時刻』

著者:文 小林百合子 写真 野川かさね
発行:パイ インターナショナル
価格:¥1,980

Event Information刊行記念トークイベント

【東京】
野川かさね×小林百合子
「山を歩き、街を生きるーその往来から見えるもの」

*オンライン配信あり。
日程:1月22日(木)19:30~21:30 (19:00オンライン開場)
場所:本屋B&B(世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F)
参加費:来店参加(数量限定・1ドリンク付き)¥2,750、配信参加¥1,650、サイン入り書籍つき配信参加¥1,650+書籍『山の時刻』¥1,980(イベント後発送)

【名古屋】
野川かさね×小林百合子
「山を撮り、山を書くー“記録”と“記憶”をめぐって」

日程:1月24日(土)19:00〜
場所:ON READING(名古屋市千種区東山通5-19 2A&2B)
参加費:¥2,500(¥500分お買い物券、ホシガラス山岳会の缶バッジ付き)
定員:30名(要予約)

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