EVENT いま訪れたい場所、見たいもの。

練上で生み出す、余白のある美。
「惣堂窯 掛谷康樹 練上の器」/工芸喜頓この週末、買いに行きたい器。vol.23May 19, 2022

This WeekendMay.21, 2022 – May.22, 2022

毎週末、日本各地で行われる器の展示のなかから注目の催しを紹介。5月21日(土)〜5月22日(日)の週末は、東京・世田谷の『工芸喜頓』で行われる展示「惣堂窯 掛谷康樹 練上の器」へ。(会期は5月21日〜5月29日)

keaton-1 惣堂窯 掛谷康樹

 色の違う粘土を貼り合わせ、型に入れて形作る技法、練上。釉薬などで装飾するのではなく、土そのものの色や質感の組み合わせで独特の模様を表現するこの技法を駆使し、素敵な器を生み出しているのが惣堂窯の掛谷康樹さんだ。
 掛谷さんの器に描かれた模様は、モダンでリズミカルな中に心地よいゆらぎを感じる仕上がり。作為を感じさせすぎない余白のある美しさで、自然物のように神秘的に思えることさえある。それでいて使い勝手にもきちんと気を配っているのが、掛谷さんの器が愛され続ける理由。料理を引き立てるシンプルな造形で、厚みがあって安定感も抜群だから、食卓でどっしりと構えてくれる。

 今回の会場である『工芸喜頓』は、惣堂窯の展示を隔年で開催。作家との交流を重ねたからこそ生み出される作品を訪ねて、ぜひ足を運びたい。

keaton-2 惣堂窯 掛谷康樹
今回並ぶ予定の作品から一部を紹介。ストライプを重ねた模様は、インテリアにも活用したいほどにモダン。
keaton-3 惣堂窯 掛谷康樹
頭ではなく手を動かしながら自然に生み出される模様には、心地よさと美しさが同居する。

EVENT INFORMATION

惣堂窯 掛谷康樹 練上の器

場所:工芸喜頓(東京都世田谷区世田谷1-48-10)
会期:5月21日(土)〜5月29日(日)
営業時間・定休日:13:00-18:00 会期中は無休
問い合わせ電話番号:03-6805-3737
*来客状況により、入場制限あり。

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