EVENT いま訪れたい場所、見たいもの。

自然から生まれる美を知る、木工と陶芸の二人展。
「村上圭一 西持田窯 二人展」/UTSUWA11この週末、買いに行きたい器。vol.12February 17, 2022

This WeekendFebruary.19 – February.20, 2022

毎週末、日本各地で行われる器の展示のなかから注目の催しを紹介。2月19日(土)〜20日(日)の週末は、大阪・豊中の『UTSUWA11』で行われる「村上圭一 西持田窯 二人展」へ。(会期は2月19日〜2月26日)

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 村上圭一さんによる、荒々しい彫り跡と端正な造形とを同居させる木工作品。そして独立間もない島根の注目作家・西持田窯の器とがともに集まる展示が、大阪・豊中の『UTSUWA11』で開催される。
 木そのものの表情を生かしたり、割れをかすがいで留めて仕立てたりと、自然に育まれた素材の姿を大切にする村上さんの作品。神奈川・湯河原の自作の工房から今回届けられるのは、丸盆や角盆に加え、ボウル、カトラリーなど。木の仕上げも無垢や、黒味の強い鐡染、黒漆、錫蒔きなどの様々なバリエーションで並ぶ予定だ。
 沖縄で10年間作陶したのちに、2019年より島根・穴道湖近くの「西持田」地域に津田堅司さんが構えた西持田窯から届くのは、重心のしっかりとした、食卓を支えるような器。五寸〜八寸皿、小鉢、カップ、飯碗、土瓶など薪窯で焼成した今回の作品たちは、火に任せて生まれた釉薬の表情に透明感があって飽きがこないため、日々のテーブルの新たな定番になりそうだ。
 作品たちを通して、豊かな自然に想いを馳せられるこの機会。1週間の会期の直後はオンライン販売も予定しているため、足を運べない人もぜひウェブサイトをチェックしてほしい。

PICK UP

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展示に並ぶ予定の作品から一部を紹介。村上さんの丸盆は、手仕事の跡が存分に感じられる佇まい。
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アイスクラックガラス(橋村大作さん作)に木の蓋を合わせたキャニスターは、今回の展示のために制作されたもの。
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透き通るような表情に惹き込まれる、西持田窯の器。
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料理を引き立てるさりげない存在感で、すっと食卓に馴染んでくれる。

EVENT INFORMATION

「村上圭一 西持田窯 二人展」

場所:UTSUWA11(大阪府豊中市旭丘1-108 2F)
会期:2月19日(土)〜2月26日(土) 11:00〜17:00 
問い合わせ電話番号:06-6152-8887
*2月25日(金)は休み
*2月19日(土)11:00〜15:00は予約制。予約はこちらから。
*オンライン販売は2月26日(土)21:00~2月28日(月)12:00を予定。

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