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神の力と美しい風景が宿る、山口・長門湯本温泉へ。March 19, 2022
神授の湯を中心に新風が吹く、山口・長門湯本温泉へ。
湯船から見えるのは、なんと神像。神像が佇む岩盤からふつふつと湧き出したばかりの湯に浸かることができ、まさに神授の湯だ。600年ほど前から続くという長門湯本温泉の「恩湯(おんとう)」は、山口県最古の温泉ともいわれている。2020年にリニューアルし、近所の住民のみならず、遠方からもその恩恵を求めてやってくる人が増えているという。温泉街の中心に流れるのは、音信(おとずれ)川。この川沿いを散歩するのも、また楽しい。温泉から程近く、約360年の歴史を誇る萩焼・深川(ふかわ)窯の器作家の作品を販売する『cafe&pottery 音』では、彼らの器に入れた抹茶やスイーツなどをテラスで堪能できる。昨年開店した『365+1(サンロクロク) BEER』では、長門ゆずきちなど地元の素材を使ったクラフトビールを醸造し、タップルームも併設。伝統を受け継ぎつつ、新しい風も吹くこの温泉街のパワーを享受してみては。
海と山、そして音信川。美しい風景が宿る長門めぐり。
季節の移り変わりを感じる、川床でのひととき。
ACCESS
山口宇部空港から車で約1時間半。電車の場合は、新幹線・新山口駅からJR美祢線・長門湯本駅まで約1時間半。音信川には川床が設置されていて、これからの季節は桜や新緑を望みながら、ランチなどを楽しむことができる。温泉入浴後に川で涼むのも一興だ。
photo:Kazumasa Harada